買い物中に響いた大きな泣き声

娘が生後4カ月のころのある日、スーパーで買い物をしていると、突然娘が大きな声で泣き出しました。抱っこしながらあやしていましたが、なかなか泣き止まず、周囲の視線も少し気になっていました。
すると近くにいたご年配の男性が
「そんなに泣かせて、かわいそうだよ」
と声をかけてきました。
その言葉を聞いた瞬間、一瞬胸がチクッとしたものの、深呼吸して気持ちを落ち着けました。そして
「そうなんです。でも今この子、知らない場所で緊張しながら伝えたいことがあるみたいで、すごく頑張ってるんです」
と微笑んで返しました。
すると男性は「そうか……赤ちゃんも頑張ってるんだな」とうなずき、なぜかその後は私のかごを持ってくれるという予想外の展開に。拍子抜けしつつも、そのやさしさがとてもうれしく、思わず笑ってしまいました。
◇◇◇◇◇
この出来事をきっかけに、「反論=強く言い返すこと」ではないと実感しました。やさしい言葉でも、自分の気持ちはしっかり伝えられるし、相手の心がふっと動く瞬間もあるのだと感じました。
子育て中は思いがけない言葉に戸惑うこともありますが、伝え方ひとつで空気が変わることを知った出来事でした。
著者:森山香苗/30代女性・会社員
イラスト:ゆる山まげよ
余裕がない中での上司からの突然の指示

職場で上司から突然「とにかく今すぐやって」とだけ指示を受けました。そのとき私は、すでに抱えている仕事で手いっぱいでした。そこへ、内容の説明もないまま、急かすような指示が重なりました。
内心ではイラ立ちを覚えましたが、感情的に反応しても、良い結果にはならない気がしていました。
とりあえず引き受けることも考えましたが、無理に背負えば、どこかでミスが出るのではないかという不安がありました。一度深呼吸をして、落ち着いて考える時間を作り、優先順位を確認することにしました。
私は上司に
「この作業をすぐ進める場合、今抱えている業務のどれを後回しにすればよいでしょうか」
と丁寧に確認しました。すると上司は少し考え、「じゃあ優先度を整理してからでいい」と言い直してくれました。強く言い返したわけではありませんが、その場の空気が和らいだのを感じました。
◇◇◇◇◇
感情的にならず、自分の状況をそのまま言葉にしたことで、無理に引き受ける流れを変えられたように感じています。「今、何が壁になっているか」を具体的に共有するだけで、相手の反応が変わることもあるのだと、この経験から実感しました。
もし余裕がないときに急な指示を受けたら、一度立ち止まって、現状を伝えてみる勇気を持つのも大切だと学びました。
著者:高橋美紀/50代女性・会社員
イラスト:ほや助
しつこい健康食品の勧誘に、笑顔で伝えたひと言

買い物中、健康食品の販売員から声をかけられました。「試してみませんか?」と勧められ、断っても「少しだけでも」と食い下がられました。次第に気持ちに余裕がなくなり、内心ではイライラしていました。
そこで一度深呼吸をして、
「申し訳ありません。興味がありませんので」
と笑顔ではっきり伝えました。すると販売員はそれ以上何も言わず、私のもとを離れていきました。周囲の人たちも、こちらの様子をそっと見守っているように感じました。
はっきりと自分の意思を示したことで、胸の奥にたまっていたモヤモヤが一気にほどけました。無理に強い言い方をしたわけでもなく、ただ正直な気持ちを伝えただけなのに、こんなにも気分が軽くなるとは思っていませんでした。静かに状況が収まったその瞬間、心の中では思わずガッツポーズをしていました。
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この経験から、しつこい勧誘や圧力に対しても、自分の意思を冷静に伝えることの大切さを学びました。断ることを怖がらず、丁寧かつはっきり伝えることで、相手も納得し、自分自身も心地よく行動できるのだと実感しています。
著者:北本真美/30代女性・パート
イラスト:ほや助
まとめ
突然、理不尽な言葉をかけられたり、無理な要求をされたりしたとき、3人に共通していたのが「深呼吸」でした。いったん間を置いて伝える言葉を選び直すことで、その後の相手とのやりとりや、自分の気持ちが変わることもあるのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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