「専業主婦なんだから当然だろ」
義実家での生活では、炊事や洗濯、掃除といった家事だけでなく、娘の育児や義母の介護、日用品の買い出しなども、ほとんど私が担っていました。
日に日に負担が大きくなり、ある日私は夫に、「私ひとりですべてやるのは、もう限界だよ。少しでも手伝ってほしい」と伝えました。
しかし、夫から返ってきたのは、「誰のおかげで専業主婦でいられると思ってるんだ? 俺は外で働いてるんだから、家のことくらいやって当然だろ」という言葉でした。
私は自分から専業主婦になることを望んでいたわけではありません。以前、再び働きたいと相談したときも、夫から、「じゃあ家のことは誰がするんだ?」と言われ、まともに話し合うことができませんでした。
私は、「家事だけじゃなく、育児もお義母さんの介護もほとんど私がやってる。それなのに、困っていると伝えても話を聞いてもらえない。この生活を続けるのはもう無理」と伝えました。すると夫は、「離婚したいってこと? だったら出ていけばいいだろ」と言ったのです。
その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが切れました。
「わかった。娘と一緒にいったん家を出る」
私はそう伝え、必要な荷物をまとめて義実家を離れました。
家を出ると、夫から相次ぐ連絡が
家を出てから、夫から何度も電話やメッセージが届きました。
最初のうちは応じませんでしたが、メッセージには、
「家のことが全然回らない」
「母さんの介護もどうしたらいいかわからない」
などと書かれていました。これまで私が担っていたことが一度になくなり、ようやくその負担の大きさに気付いたようでした。さらに数日後には、「離婚なんて本気じゃないよな?」「戻ってきてくれないか」という連絡まで届くようになりました。
私は夫と話をすることにしましたが、そこで改めて感じたのは、夫が「私自身に戻ってきてほしい」というより、家事や介護を担う人がいなくなったことに困っているように見えたことでした。
私は、「私がつらいと訴えたときには聞いてくれなかったのに、家のことが回らなくなってから戻ってきてと言われても、気持ちは変わらない」と伝えました。
さらに、離婚について話し合いがまとまらなければ、必要に応じて専門家の力を借りることも検討するつもりであることを伝えました。すると、それまで強気だった夫も、ようやく事態を深刻に受け止めたようでした。
半年後、私が選んだ新しい生活
その後、私たちは離婚について何度も話し合いました。娘のこれからの生活や親権・監護、養育費などについても考える必要があり、感情だけで決めるのではなく、必要な手続きを確認しながら少しずつ話を進めていきました。そして家を出てから約半年後、離婚が成立しました。
今は娘と2人で穏やかに暮らしています。私は以前の職場に相談し、再び働くことになりました。それでも、生活に余裕があるわけではありません。自分でやらなければならないこともたくさんあります。それでも、誰かから「やって当然」と言われ続けながら生活していたころとは、気持ちが大きく違いました。
家を出る決断には迷いもありましたが、一度距離を置いたことで、自分がどのような生活を送りたいのかを考え直すことができました。
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家事や育児、介護など、家庭の中で担う役割は目に見えにくいからこそ、その負担がひとりに偏っていても周囲が気付かないことがあります。今回の体験談で印象的なのは、負担の大きさそのものだけでなく、つらさを訴えても夫に受け止めてもらえなかったことでした。夫婦で生活を築いていく上では、それぞれが担っていることを当たり前と思わず、相手の声に耳を傾けることの大切さを考えさせられるエピソードです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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