良かれと思って贈ったスイカ
兄は結婚し、実家から離れた場所に暮らしています。
ある夏の日、思い立って小玉スイカを兄に贈りました。兄は昔から大のスイカ好きだったからです。実家にいたころは、夏になるとよく大玉スイカを買い、父と兄であっという間に食べ切っていました。むしゃむしゃとものすごい速さで食べるのを見ていて、いつもこちらまで食べたくなったものです。
スーパーに並ぶスイカを見てそんな兄を思い出し、兄に贈ろうと思ったのです。
せっかくなので大玉をと思いましたが、LINEで確認すると、兄は「小玉スイカは食べ切りサイズだし、冷蔵庫にもしまいやすいからちょうどいい」と言うので、小玉スイカを贈ることにしました。
たしかに、兄家族の中でスイカ好きなのは、兄だけなのかもしれません。大玉のスイカは切るのも大変で、生ごみも多く出ると考えた結果、小玉スイカを贈ることにしました。
義姉から届いたお礼の動画
しばらくたって、義姉から「スイカ、どうもありがとう! 家族で大盛り上がりでした!」というメッセージとともに、動画が送られてきました。
私は「スイカ、おいしかったかな?」と思いながら動画を見ると、目隠しをしためいっ子たちと、ブルーシートにぽつんと置かれたスイカ。何とめいっ子たちが小玉スイカでスイカ割りをしていました。
義姉によると、なかなか丸ごとスイカを買う機会がなかったため、せっかくだからとスイカ割りをしようということになったようです。
笑顔いっぱいの動画が切ない
小玉スイカには、めいっ子の1人が振り下ろした棒が見事に命中しました。しかし、パカンと真っ二つになる……ことはなく、つぶれてぐしゃぐしゃにつぶれていました。画面の向こうではめいっ子たちが歓声を上げていました。
兄家族が楽しんでくれたことはうれしいものの、おいしく味わってほしいと思ってスイカを贈った私としては、何とも複雑な気持ちでした。
「楽しそうでよかった!」と返信しましたが、モヤモヤの残る贈り物になってしまったのでした。
まとめ
贈った側が思い描く楽しみ方と、受け取った側の楽しみ方は、必ずしも同じではないのだと知りました。それ以来、わが家から贈るものの候補から、スイカはそっと消えることになったのでした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:新谷けご/40代女性。2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
関連記事:義母「ぼったくりの値段ね!」せっかくの子どものお食い初めが義母のひと言で台なしに【体験談】
関連記事:「もっと気をつかって」誕生日ケーキに不満げな義母…隣人のひと言でムード一変したワケ
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!