義兄家族を誘い、義母の古希の誕生日会を計画
35歳の私は、転勤族の夫と1歳になる子どもの3人暮らしです。夫の転勤でお互いの地元を離れ生活しています。普段はお正月やお盆休みなどの大型連休に帰省していましたが、義母が古希の誕生日を迎えるため「みんなでお祝いしよう!」と帰省することに。
「お祝いなんて恥ずかしいからいいわよ~」と照れながらも、私たちが帰省することを義母も喜んでくれていました。誕生日会には夫の兄家族も誘い、みんなでお祝いできる日を楽しみにしていました。
兄たちが料理を調達すると言うので、私は夫と相談し、義母にサプライズでプレゼントとケーキを買って行くことに。夫から「義母は昔からチョコレートケーキが好き」と事前に聞いて、ケーキ店でチョコレートの誕生日ケーキをオーダーしました。テレビで紹介されるほど人気のお店だっただけに、「きっとお義母さんも喜んでくれるね!」と私たち夫婦はワクワクしながら当日を迎えました。
食事終えケーキ登場…途端に義母の顔色曇る
「義母の喜ぶ顔が早く見たいな」と思いながら、私たちは義実家に向かいました。私たちが到着すると、すでに兄夫婦が小学生の子どもを連れて来ており、誕生日会の準備を進めていました。
豪華な料理が並び、誕生日会がスタート。義母は「私の誕生日にみんなが集まってくれてうれしいわ」と終始ニコニコ。久しぶりの家族団らんで和やかな時間が流れていました。
みんなの食事が終わるころ、兄夫婦と目配せをしてサプライズのプレゼントとケーキを出すことに。ケーキにロウソクを点け、「お義母さん、誕生日おめでとう!」と義母の前に運びました。「わー!ありがとう!」とうれしそうにロウソクの火を消した義母でしたが、その後ケーキをまじまじと見つめ表情が曇っていきます。兄家族は「おいしそうなケーキ!」と喜んでいましたが、私は義母の反応が気になっていました。
隣人が訪問…ケーキ見て「えっ!これって」
義母の様子をうかがっていると、家のチャイムが鳴りました。どうやら義母が親しくしている隣人のAさんが来たようです。「あら! 息子さんたちがお祝いに来ているの? よかったわね~」と言うAさんの声が聞こえました。
「そうなのよ~、でもね、ケーキがチョコレートなの。昨日Aさんも買って来てくれたじゃない? 事前に聞くなり、もうちょっと気をつかってくれたらと思って」と笑う義母。続けて「私は食べないからAさん食べて行ってよ」と言うのです。私は義母の言葉にショックを受けましたが、「よかったらAさんもどうぞ」と声をかけました。
遠慮気味に入ってきたAさんでしたが、ケーキを見ると「え! このケーキ、人気のお店じゃない!?」と興奮気味。そして義母に「昨日私が買ってきたコンビニのケーキとは大違いよ。あなた大切に思われているよ。幸せ者ね」と笑顔で話しました。義母はAさんの言葉にはっとし、気まずそうにしていました。
続けてAさんが「あなたはもっと感謝するべきよ! うちの嫁なんてお祝いの言葉もないわ……」とぼやいていると、おいっ子が「早くケーキ食べようよ~」とひと言。みんな笑いが込み上げ、重たい空気も一転したのでした。
まとめ
その後、Aさんを含め家族みんなでおいしくケーキを食べることができ、義母の誕生日会は無事終了。Aさんの言葉が相当響いたのか「せっかくのお祝いの席で、失礼なことを言ってしまってごめんなさいね」と義母から私に謝罪がありました。
そして「チョコレートケーキ、とってもおいしかったから、また来年も買って来てね」と言うのです。私は「もちろんです!」と返事をしましたが、次回ケーキを持って行く際は、再度義母にチョコレートで良いか確認しようと心に決めた出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:一ノ瀬 なつき/30代女性。1人娘とマイペースな夫と暮らす。肌のエイジングに抗い、さまざまなスキンケアを試している。
イラスト/おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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