「実家暮らしでラクでしょ?」
私が所属していた部署には、主婦やシングルマザーの方が多くいました。家庭での大変な出来事が話題になることも多く、私は「大変ですね」と会話に加わることがありました。
すると、「Aさんは実家暮らしでラクでしょ?」「全部お母さんがやってくれるんでしょ?」「帰ったらごはんがあって、寝て、夜勤に来るのもラクでいいわね」などと言われることがありました。
たしかに、家族に助けてもらっていた部分はあります。しかし、私の家庭での事情を知っているわけではないのに、「実家暮らしだからラク」と決めつけれることには、複雑な気持ちがありました。
休みたいときも言い出しにくくなって
そうした言葉を何度も聞いているうちに、私は急な用事ができても、勤務を代わってほしいと言い出しにくくなっていきました。
「実家暮らしなのに、どうして休むの?」と思われるのではないかと気になってしまったのです。
そのため、夜勤明けに用事を済ませることもありました。実家暮らしだからといって、いつでも自由に動けるわけではありません。それでも周囲の目を気にし、無理をしてしまうことがありました。
家庭を持ってから感じたこと
現在は家庭を持ち、実家を離れて暮らしています。家のことを自分でするようになり、負担を感じることはあります。
一方で、だからといって誰かに「自分のほうが大変だ」と言いたいとは思いません。
振り返ってみると、実家暮らしには実家暮らしなりに、親に気をつかうことなどもありました。暮らし方によって、それぞれ異なる悩みがあるのだと感じています。
まとめ
今振り返ると、当時つらかったのは「実家暮らし」という一面だけで、生活全般を決めつけられたことだったのだと思います。家庭を持ったことで、同僚たちの大変さを実感する場面も増えましたが、それでも人の負担は単純に比べられるものではないと感じています。相手の暮らしの背景を想像し、一部分だけで判断しないでいたいと思うようになった経験です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:佐々木あゆ/20代女性・会社員
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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