夜になっても夫は帰宅せず、出張が中止になって帰宅した旨をメッセージで送ったものの、待てど暮らせど既読にならないまま……。
不審に思いつつリビングを見渡すと、そこには見覚えのない女性もののピアスが落ちていたのです。
夜遅くになり、ようやく夫からメッセージの返信が届いたのですが……。
突然の出張キャンセル
「出張延期って本当なのか!? 今どこにいるの!? まさかもう帰ってきてる!?」と焦っている夫。そんな不自然な様子に違和感を覚えた私は、「どうしてそんなこと聞くの?」と尋ねました。
すると夫は「い、いや……急な変更だったから、無事に帰ってこられたか心配でさ!」と、あからさまに動揺した様子。
不審に思った私は、「二転三転してごめんね。社長の体調が思ったより早く回復したから、やっぱりもう一度向かうことになったの」と嘘をつくことにしました。
「今ちょうどホテルに着いたところ! ところで、あなたはどこにいるの?」と聞くと、「え? 家だけど?」と答える夫。「そっか、ゆっくり寝てね。私も休むね、おやすみ」と返信しました。
もちろん、私がいるのはわが家です。そして家の中に夫の姿はありません。「これは何か隠しているな」と察した私は、夫の部屋を探ってみることにしました。
暴かれた夫の裏切り
デスクの引き出しやバッグを調べると、テーマパークで女性と撮った写真や名前の入ったブレスレット、2人分の旅行の予約控えが次々と出てきます。
証拠を並べて怒りに震えていたそのとき、何も知らない夫からは「出張で1週間も家にいないなんてさみしいな」とメッセージが届く始末。呆れと怒りが頂点に達した私は、「私、今あなたの部屋にいるけど?」と返信しました。
送信した直後、カチャリと玄関の鍵が開く音がしました。「家にいる」と嘘をついていた夫が、誰かと一緒に帰ってきたのです。
「はぁー、やっと着いたね! 」
「なんだか夫婦みたいだね! しばらくここで一緒に過ごそうね」
「今日は、私が腕によりをかけておつまみ作っちゃうね!」
「明日は一緒に会社に行こうね!」
玄関から聞こえてきたのは、夫と見知らぬ女性の、この家に泊まる気満々の甘ったるい会話でした。どうやら相手は会社の後輩のようです。
私が夫の部屋から廊下に出ると、そこには靴を脱ぎ、仲睦まじく荷物を置こうとしていた夫と女性の姿が。2人は私と目が合った瞬間、血の気が引いた顔で固まりました。
「おかえり。家にいるって言ってたのに、どこに行ってたの? リビングには見覚えのないピアスが落ちていたし、ここで一緒に過ごそうって、どういうこと?」
「嘘だろ……なんでお前がここに!? いや、これは違うんだ! 誤解だよ、ただ仕事の相談に乗っていただけで……!」
部屋に並べられた証拠とピアスを見つめ、あからさまにうろたえる夫。見苦しい言い訳に、夫への嫌悪感は増すばかりでした。
「離婚手続きや慰謝料については弁護士さんに相談するから、今後は弁護士を通してもらえる? 私は今すぐ実家に帰ります」
不倫カップルの末路
私が荷物を持って家を出た後も、夫から大量の謝罪メッセージが届きましたが、通知をオフに設定しました。証拠として残すためブロックはしなかったものの、夫への愛は完全に冷めきっていたのです。
事情を知った義両親は激怒し、私の味方になってくれました。弁護士を交えた話し合いもスムーズに進み、無事に離婚が成立。元夫と浮気相手の双方から一括で慰謝料を受け取りました。
その後、浮気相手の女性が「奥さんと別れたなら私と結婚して!」と職場で大騒ぎしたことで不倫が明るみに……。社内の秩序を乱したとして、2人はそれぞれ地方支社へ異動になったそうです。元義両親も呆れ果て、「二度と敷居をまたがせない」と怒っていました。
私は今回の件を機に東京本社への異動希望を出し、無事に受理されました。住み慣れた土地を離れる不安はありますが、新しい生活に向けて前を向いています。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢
夫婦として生活していくうえで、お互いへの信頼関係は絶対に欠かせないものです。パートナーの不在を都合よく利用し、あろうことか自宅を浮気の場にするなど、相手の信頼を足蹴にする最低の裏切り行為でしかありません。
もしパートナーや生活に不満や不充足感があるのなら、不倫に走るのではなく、まずは目の前の相手と誠実に向き合い、話し合って解決を目指すべきではないでしょうか。そんな誠実な積み重ねこそが、夫婦という関係を守り、本当の信頼を築いていくのかもしれません。
【取材時期:2026年7月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。