夢を語る5歳年下の彼
彼と出会ったのは、私が27歳のとき。職場恋愛で失恋したばかりだった私は、新しい出会いを求めて婚活パーティーに参加しました。
そこで知り合ったのが、5歳年下の彼です。年下らしい無邪気さがあり、甘え上手。落ち込んでいた私にとって、彼と過ごす時間は大きな癒やしになっていました。
ただ、交際を続けるうちに気になることが出てきました。出会った当初、彼は正社員として働いていると話していましたが、実際はすでに仕事を辞めていたのです。
驚いたものの、高校卒業後すぐに就職して上京したと聞いていたため、「今になって自分のやりたいことを探しているのかもしれない」と、どこかで理解しようとしていました。
「イタリアに行きたい」
付き合って1年ほどたっても、彼が安定した仕事に就く気配はありませんでした。
一方、私は少しずつ結婚を意識するように。このまま将来が見えない状態で付き合い続けることに、不安を感じ始めました。
そこで彼に「私もそろそろ結婚を考えたい。これから仕事はどうするつもりなの?」と聞いてみたのです。
すると彼は、少し考えたあとにこう言いました。
「実は、イタリアに行きたいんだ」
あまりに予想外の答えに、私はびっくり。話を聞くと、海外へ行ってサッカーに関わる仕事や、ライターの夢を追いたいという気持ちがあるようでした。
その瞬間、私は妙に冷静になってしまいました。
もし今、彼に夢を諦めてもらって結婚したとしても、いつか「あのとき結婚しないでイタリアへ行っていれば……」と言われるかもしれない。そう考えると、このまま無理に関係を続けるのはお互いのためにならないと思ったのです。
そして私は、彼と別れることを決めました。別れてからしばらくは寂しさもありました。しかしその後、すぐに1歳年下の男性と出会い、意気投合。出会って10カ月ほどで結婚しました。
あのとき「いつか変わってくれるかも」と彼のことを待ち続けず、自分が望む未来を優先して決断できたことは、結果的によかったと思っています。
著者:橋本由佳/50代女性・双子を育てる母。趣味はアニメ鑑賞。今の夫とは出会ってすぐのスピード婚。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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