帰宅すると、なぜかキッチンに彼の姿が
ある平日、私が仕事から帰宅すると、キッチンに彼の姿がありました。休日以外はキッチンに立つことなどなかった彼だったので「どうしたんだろう」と驚きつつ、「ただいま」と声をかけると、ビクッと驚いたようにこちらを振り返った彼。
そして、私がキッチンに入ろうとすると、彼は焦ったような表情で「先に風呂に入りなさい!」と言い放ったのです。
いつもとは異なる強い口調だったのでびっくりし、私は彼に言われるままお風呂へ。このときは「ごはんでも作っていて、うまくできないのを私に見られたくないのだろうな」などと思っていました。
頭をわしづかみにされて
お風呂から上がると、テーブルには彼が作った食事が並べられていました。お風呂場で考えていたことが当たったなと感じながら、彼と一緒に何事もなく食事を終えました。
その後、寝る準備として私が歯磨きをしていたところ……。
急に背後から頭頂部をわしづかみにされた感覚が。驚きから言葉も出ず、そのまま彼のほうを見上げると……。
彼がか細い声で「俺と結婚してください」とひと言。
そう言うと手を離し、彼はいそいそとリビングへ消えていきました。
自信家で普段は男らしい彼からのまさかのプロポーズに思わず吹き出してしまい、洗面所は歯磨き粉だらけに。彼を追いかけ、「はい」と返事をすると、彼は泣きそうな表情でしたが、笑みを見せてくれました。
後日、このときのことを彼に聞いてみたら、本当は食事を終えたタイミングでプロポーズしようと思っていたそうです。しかし結果的に怖気づいてしまい言えなかったとのこと。自然な流れで結婚は決まったので、こうした改まったプロポーズはうれしかったですし、彼のかわいい一面を見ることができて、私としては大満足のプロポーズでした。
著者:山田敏子/20代女性・一児を育てる母。夫と3人暮らし。現在は育児休暇中で、趣味は映画鑑賞。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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