そんなある日、義母とのいさかいを聞きつけたらしい夫の幼なじみから、突然メッセージが送られてきました。
『おばさんから聞いてるよ〜!“私のほうが嫁だったらいいのに”とか言ってるんだってね? 嫁としてはいい気分しないよね、ごめんね〜!』
幼なじみの彼女は申し訳なさそうに気遣う言葉をかけてきます。
家族同然の幼なじみからのマウント
一見、私を気遣うような言葉をかけてきた彼女。しかしその直後、彼女は『まぁでも実際、私のほうがいい嫁になると思うけど! お互いに実家も太くて、家柄もつりあってるし!』と本性を現しました。
思わず『はい?』と返すと、『冗談だよ~! おばさんも悪気はないと思うから許してくれる? 小さいころからの幼なじみだから、もはや家族同然っていうか!』と彼女は言います。
彼女の「家族同然」という言葉を聞いて、私は冷ややかに言い返しました。
『家族気取りは結構ですが、結局はただの幼なじみですよね? 家族でもなんでもない存在なのに、戸籍上の妻である私の前で“いい嫁になる”なんて、よく言えますね」
余裕たっぷりの態度で部外者扱いされた彼女はプライドを打ち砕かれたよう。『たまたま結婚できただけで調子に乗らないで! 彼だって私に夢中なんだから!』とヒステリックに返してきました。
そして、優位に立ちたい一心で自ら口を滑らせたのです。
『ごめんなさいね♡ あなたの旦那と私、愛し合ってるの♡』
必死にマウントを取ってくる彼女に、私は冷静に告げました。『はい、知ってましたよ』』『だって——あなたたちの浮気の証拠なら、とっくに全部揃っていますから』
幼なじみと夫の末路
そう告げると、即返ってきていたメッセージが止まりました。
『わざわざご自分から不倫を自白してくださるなんて。慰謝料の請求もスムーズにいって助かります』と追い打ちをかけると、彼女は『ちょっと待ってよ……! そんな急に慰謝料なんて……』と途端に狼狽し始めたのです。
マウントを取るつもりが思わず自爆してしまった彼女は、必死に言い訳を重ねた挙句、『なんで浮気されたのに泣いて怒らないのよ!?』と理不尽に逆ギレしてくる始末。
取り乱す彼女に対し、私はどこまでも冷ややかに事実を突きつけました。
『不適切な関係にはとっくに気付いていたので、着々と離婚の準備を進めていたんです。弁護士さんにも相談済みで、あなたと夫には慰謝料を請求する予定です』
『そんなつもりでバラしたわけじゃないのに……!』と、焦る彼女。
『今後の話し合いはすべて弁護士を通しますね。夫に離婚を切り出す手間を省いてくれてありがとうございました。慰謝料の支払い、頑張ってくださいね』
それだけ送って、私はスマホを置きました。
その後――。
夫に慰謝料を請求すると知った義母から「愛し合っているふたりの邪魔をするなんて!」と責める連絡が入りました。依頼していた興信所の調査により、義母が息子の不倫を裏で手助けしていた事実も知っています。
義母は「あの子が大変になるじゃない! 一度話し合いましょう!」と言いますが、私に応じる気など微塵もありません。私は、二度と連絡を受け取らないように、義母をブロックしました。
その後、弁護士の尽力により、夫との離婚は無事に成立。不倫騒動は噂となって地元に広まり、元夫と幼なじみは世間の目に耐えかねて入籍直前に破局したそうです。
さらに、息子の不倫を応援していた義母にあきれ果てた義父は激怒。「そんな倫理観に欠けた人だとは思わなかった」と義父は愛想を尽かし、義両親の間でも離婚に向けた話し合いが進んでいると聞きました。
私はというと、離婚後は実家へ戻り穏やかな日々を過ごすようになりました。久しぶりの実家暮らしには少し照れくささもあるものの、母と買い物やおしゃべりを楽しむ時間は何よりの癒やしになっています。
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誰かを傷つけるような不誠実な関係や裏切りは、一時はうまくいっているように見えても、結局は誰も幸せにはなれませんよね。相手を思いやる誠実さを欠いた行動は、巡り巡っていつか自分自身の信頼や大切な未来を壊してしまうものです。
理不尽な不誠実さに直面したときは、無理に我慢して自分の心をすり減らす必要はありません。自分を痛めつける関係からは勇気を持って距離を置き、お互いに誠実に向き合える温かい人たちと一緒に、自分自身を一番に大切にできる毎日を過ごしていきたいですね。
【取材時期:2026年7月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。