ママが戻らない日が続き、蒲倉家の生活は少しずつ乱れていきます。買い物や掃除、ゴミ出しを分担することにしたものの、夕飯は連日ハンバーガー、ゴミ捨ても忘れるなど、うまく回りません。
さらに、ママが家の鍵を置いて出ていったことも判明。律は、それが「自分の意思でこの家に戻るつもりはない」という意思表示なのではないかと考えます。そんな中、ママから蒲倉家宛に荷物が届きます。しかも差出人は、ママの旧姓である「百瀬」となっていて……。離婚届けが入っていたりして……と青ざめるパパ。家族は意を決して箱の中身を覗き込みます。
ママの居場所はどこ?






















ママから届いた荷物の中には、レーズンバターサンドのお土産が入っていました。離婚届ではなかったことに、家族はひとまず拍子抜けします。萌香は、そのお菓子がK市の有名店のものだと思い出します。パパは「ただ旅行しているだけでは?」と考えますが、律は1カ月も黙って旅行することや、送り主が旧姓になっていることに違和感を覚えました。
やがて萌香は、ママの友人がK市に引っ越していたことを思い出します。その友人の子どもをSNSで探せば、ママにつながる手がかりが見つかるかもしれないと考えるのでした。
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荷物を送ってきたということは、完全に家族を突き放したいわけではないのかもしれません。けれど、直接連絡を取らず、旧姓を使っているところには、今の家族との距離を置きたい気持ちもにじんでいるように感じます。
家を離れた人にも、離れるまでに抱えてきた思いや理由があるはずです。「どこにいるのか」を探すだけでなく、「どんな気持ちで家を出たのか」に目を向けることも大切ですよね。
もちろん、連絡が取れない状況が続くなら、安全確認のために警察への相談も考えたいところ。その上で、相手を責めるのではなく、まずは無事を願い、気持ちを受け止めようとする姿勢を忘れずにいたいですね。
紙屋束実
