料理が苦手で、家事もあまり得意ではない夫。それでも「そのくらいは自分で何とかするよ」と言って、快く里帰りさせてくれました。
その後、無事に出産。1カ月健診が終わったら早めに自宅へ戻り、夫にもかわいい息子の顔を直接見せたいと思っていたのですが……。
「明日帰るね!」夫がまさかの帰宅拒否
夫は、私がいない2カ月ほどの間に家事力を上げると意気込んでいました。父親になるのだから、自分も成長しないといけないと……。そんな夫を頼もしく感じ、私はこの人と結婚してよかったと思っていました。
仕事が休みのときは会いに来てくれるという話でしたが、それは実現せず……。急な人手不足で、休日も出勤することになったと言うのです。残念ですが、仕事なので仕方ありません。
産後は両親の手厚いサポートを受け、体力も回復してきました。
「里帰り出産でゆっくりできてよかったよ」
「予定通り明日帰るね!」
ようやく夫に息子を会わせられる! 喜び勇んで連絡すると、なぜか夫の反応がおかしくて……。もう少し実家で休んだらどうかと、里帰り期間の延長を提案してきたのです。部屋が汚れていて、掃除をするのに時間がかかると言います。私が掃除しようかと提案したのですが、夫はなぜか嫌がります。
挙げ句の果てに、声を荒らげた夫。
「絶対帰ってくんな!」
「頼むから!」
その後、夫はすぐに落ち着きを取り戻し、事情を話し始めました。じつは数日前、キッチンで揚げ物をしようとした際に火が上がり、壁の一部を焦がしてしまったというのです。修理や片づけが終わるまで、実家にいてほしいと言われました。
帰宅してわかった、夫の隠し事
幸い、消防が到着する前に自力で消火できたそうで、大きな火事にはならなかったとのこと。それでも、そんなことがあったのなら、なぜすぐに私へ連絡しなかったのだろう……。夫は「心配をかけたくなかった」と言いますが、どうも引っかかります。
そこで翌日、私は息子を母に預け、父と一緒に自宅へ戻ることにしました。夫には知らせず、実際に家の様子をたしかめてみようと思ったのです。
自宅に入ると、キッチンの壁には確かに焦げ跡がありました。ただ、家の中は夫が言うほど散らかっておらず、「しばらく帰ってこないでほしい」と言うほどの状態には見えません。この程度なら、片づけが理由で私たちの帰宅を拒む必要はないはず。夫には、私に帰ってきてほしくない別の理由があるのではないか――そんな疑念が膨らみました。
私は息子のこともあるので、その日は夫には会わず、いったん実家へ戻ることに。そこで偶然、お隣さんと顔を合わせたのですが、とんでもない話を耳にしました。
消防が駆けつけたとき、夫の隣には若い女性がいたというのです……。その女性は消防隊員に、自分が料理をしているときに火が上がったと話していたそう。私がその目撃証言を夫に伝え、「もう隠しても無駄だよ」と問い詰めると、夫は観念したのか、不倫していたことを認めたのでした。
夫への気持ちが完全に冷めたワケ
どうやら夫は、不倫相手との生活をもう少し続けていたかったようです。だからこそ、私たちが帰ればその生活が終わってしまうと考え、あれほど必死に帰宅を拒んだのでしょう。
夫にはすっかりだまされていました。週末に会いに来なかったのも、帰宅を必死に拒んだのも、不倫相手との生活を続けるためだったのだと思うと、夫への気持ちは一気に冷めていきました。
私は離婚を考えるようになり、その意思を夫に伝えました。すると夫は「離婚したくない」と言い、今度は責任逃れをするかのように、すべて不倫相手が悪いと言い始めたのです。
「彼女が勝手に押しかけてきた」「向こうが世話を焼きたがっただけ」と、まるで自分は巻き込まれただけかのように話す夫。さらに、火事も彼女が料理をしていたときに起きたことや、「タダで家事をしてもらえるから任せていただけ」とまで言い出したのです。離婚を切り出された途端、すべて彼女のせいにする夫の姿に、私はますますあきれてしまいました。
その後――。私たちは離婚。夫は不倫の慰謝料と養育費を支払うために、今もしっかり働いているようです。自分のしたことをきちんと反省してほしいと思っています。
◇ ◇ ◇
今回のように、相手の言動に違和感を覚えたときは、そのままにせず、落ち着いて事実を確認することも必要かもしれません。
また、慣れない料理や家事に挑戦するときは、無理をせず安全を最優先に。特に揚げ物など火を使う調理では、目を離さず慎重に行いたいですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。