義母から実母へ届いた"チクリ"としたLINE
第1子を出産したとき、遠方から実母が駆けつけて、1カ月ほどわが家で家事や育児を手伝ってくれました。
初めての育児でわからないことばかりだった私にとって、実母の存在は本当に心強いものでした。食事の準備や洗濯、赤ちゃんのお世話まで支えてくれたおかげで、産後の大変な時期をなんとか乗り越えられたと思います。私は、感謝の気持ちでいっぱいでした。
そんな実母は、滞在してすぐのころに義母のもとへあいさつに出向き、手土産のお菓子を渡していました。ところが、それから数日後のことです。義母から実母のスマホにLINEが届きました。何気なく2人で画面をのぞき込むと、そこには産後の手伝いへのお礼の言葉に続けて、こんなメッセージが書かれていたのです。
「この前いただいたお菓子ですが、わが家には口に合わなくて……」
「次からは、事前に相談していただけると助かります」
実母がわざわざ選んで持っていった手土産に、そんな言い方をしなくても……。画面を見た私は、母の気遣いに水を差されたようで、思わず腹が立ちました。
ところが、そのあと実母が送った返信を見て、私は驚いてしまいました。実母はこう返していたのです。
「あら、変ですね。あのお菓子、〇〇さん(私の夫の名前)から『母の好物です』と聞いて選んだものだったのですが……」
どうやら夫が、義母の好物を勘違いしたまま実母に伝えていたようでした。義母の言い方にはモヤモヤしましたが、まさかその発端が夫の勘違いだったとは。事情を知った私は拍子抜けし、隣にいた実母と思わず顔を見合わせて笑ってしまいました。原因が自分の家族にあったなんて、まったく想像していなかったからです。
自分の息子が発端だったと知った義母も焦ったようで、その後すぐに謝罪のLINEを送ってきました。
「息子の勘違いでした。失礼な言い方をしてしまい、申し訳ありません」
正直なところ、いただきものに「口に合わなかった」とわざわざ伝えてくる義母の言い方には、読んだ瞬間かなりモヤッとしました。それだけに、角を立てずやんわりと事情を返した実母のLINEには、思わず胸がスッとしたのです。しかも、もとをたどれば発端は夫の勘違い。義母もすぐに謝ってくれて、嫌味のようなLINEも結局は不発に終わりました。それにしても、言いにくいこともきちんと言葉にしてしまう実母は、やっぱり頼もしいなと思います。私もいつか、あんなふうに臆せず伝えられるようになりたいものです。
著者:山岸南/0代女性/4歳の女の子を育てている母親、会社員。最近はキャンプにはまっています。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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