ママから届いたお土産をきっかけに、K市に住むママの旧友・木綿子さんとつながった蒲倉家。木綿子さんは、ママが家を出た初日から2泊、自宅に泊まっていたことを教えてくれました。
しかし、ママが木綿子さんの家にいたのはわずか2泊だけ。その後の足取りはわからないままです。では、ママはなぜ家族に黙ってK市へ向かったのでしょうか。木綿子さんの回想から、ママが家を出る前に抱えていた思いが少しずつ見えてきます。
笑顔で話すママを思い出す友人。でも、その裏でママは……




















先月5日、ママはK市で旧友の木綿子さんと再会します。楽しみにしていた舞台を観るため、夫には内緒で泊まりにしたと打ち明けました。ママは、夫が自分の楽しみを理解せず、家族の夕飯を用意して日帰りするよう求めてきたことを話します。そして「自分が耐えればそれでうまく回る」と、これまで抱えてきた思いをこぼしました。
木綿子さんは「家族はもう大人なのだから、自分のことは自分でさせるべき」と励まします。ママも明るく笑いますが、木綿子さんの夫が宿泊を快く受け入れてくれたと知ると、うらやましそうに表情を曇らせたのでした。
その後、ママは舞台や観光を楽しみ、最終日に木綿子さん家族と別れます。けれど、ママは自宅へ帰りませんでした。「ひとりでどこへ向かったの……?」木綿子さんは不安を募らせるのでした。
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家族のために我慢することが続くと、いつの間にか「自分さえ耐えればいい」と思うようになってしまうかもしれません。けれど、誰かひとりの我慢で成り立つ生活は、少しずつその人の心をすり減らしてしまうものです。家族という近い存在だからこそ、相手の気持ちを大切にし、無理をさせすぎないよう配慮し合いたいですね。
紙屋束実
