放置される双子…世話は私に丸投げ!?
実家に戻ってきた姉は、「疲れてる」「出かけてくる」と言って、家事も育児もすべて両親に丸投げ。ところが、うちの両親は昔から子育てに無関心なタイプ。双子が学校をサボって遊び歩いていても、「そのうち落ち着くでしょ」と、完全に放置していたのです。
見かねた私が注意すると、姉は逆ギレ。ついには両親とともに、「あんた独身なんだから時間あるよね? この子たちくらい育てられるでしょ」と言い、なんと私に双子の世話を押し付けてきたのです。
「俺と同じ思いはさせない」双子の親代わりに
身勝手な姉と両親に強い怒りを覚えましたが、それ以上に、双子たちのことが不憫でなりませんでした。私自身も、親に放っておかれ、孤独な子ども時代を過ごした経験があったからです。
「俺と同じ思いだけはさせたくない」――そう決意した私は、双子の親代わりになることを引き受けました。結局、食事や学校生活の面倒を見るだけでなく、生活費まで私が負担することになったのです。
最初は荒れていて、反抗的だった双子たち。それでも、私は諦めませんでした。仕事が忙しくても毎日手料理を作って帰りを待ち、夜遅くなれば必ず迎えに行きました。進路についても、2人の希望を聞きながら真剣に話し合いました。
そんな毎日を重ねるうちに、双子たちは戸惑いながらも少しずつ心を開き、見違えるように変わっていきました。
今さら「家族」!?姉と両親がすり寄ってきて…
やがて双子は猛勉強の末、そろって名門大学へ進学。卒業後は安定した職に就きました。すると、これまで見向きもしなかった姉と両親が、突然手のひらを返したように近づいてきたのです。
「これからは毎月、少しくらい仕送りしてくれてもいいでしょ?」と姉。すると両親まで、「俺たちの老後も見てもらわないとな」と、当然のように言い出したのです。
「都合のいいときだけ…」双子が一喝!
あまりにも身勝手な要求に私が呆れていると、双子たちが冷たい視線を向け、きっぱりと言い放ちました。
「都合のいいときだけ『家族』って言わないでよ」「私たちが一番つらかったとき、見捨てずに家族でいてくれたのはこの人だけだから」
双子たちは、姉と両親の要求をはっきりと拒絶。さらに私も、両親に向けて告げました。
「あんたたち、俺にも同じことをしたよな。子どものころは放っておいて、大人になったら頼る。もう、その負の連鎖はここで終わりだ」
私たちの気迫に押されたのか、姉と両親は何も言い返せず、逃げるようにその場をあとにしました。双子たちは県外で働くため、私もこの機会に実家を離れて暮らすことに決めました。
その日の夜、部屋に残った私たちは、卒業式の日に撮った3人の写真を眺めていました。「本当の親より、ずっと親らしかったよ」と笑う双子たちの姿を見て、私はこれまでの苦労がすべて報われたような、温かい気持ちになったのでした。
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子どもを育てるうえでは、保護者として果たすべき役割や責任があります。その役割を誰かに一方的に押し付けておきながら、子どもが成長して就職した途端に、金銭的な援助を求めるのは違いますよね。そもそも子育ては、将来の見返りを期待してするものではありません。子どもたちが安心して過ごせるよう、大人がそれぞれの立場でできることを考えていきたいですね。
【取材時期:2026年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。