私の結婚をよく思わない先輩
当時、私は勤めていた会社の代表を務める男性と交際し、結婚しました。
周囲からは祝福してもらいましたが、ひとりだけ私たちの結婚を快く思っていない女性が。それは、職場の先輩だったA子さんです。
同僚から、「A子さんが『どうしてあの子なの?』って言ってたよ」と聞き、初めて彼女が夫に好意を持っていたことを知りました。心配になり夫に相談しましたが、夫からは「気にしなくていいよ」とだけ。「そう言うのなら……」と、夫の言葉を信じ、深く考えないようにしていました。
ところが結婚してしばらくすると、夫の帰宅が遅くなり、休日も外出することが増えていきました。せっかく結婚したのに、夫婦で一緒に過ごす時間はどんどん減っていったのです。
先輩から届いた「離婚して」
そんなある日、A子さんから突然メッセージが届きました。
「最近、彼からあなたの愚痴をよく聞いてるよ」
さらに、「家に帰っても落ち着かないって言ってた」「私といるほうが楽しいみたい」と、わざわざ私を傷つけるような言葉まで。嫌な予感はしましたが、私はこのとき、「夫婦のことなので本人と話します」とだけ返信しました。
その約1カ月後、今度はA子さんから、
「早く離婚してね」というメッセージが。
さすがに放っておくわけにいかず、夫に強く確認すると、なんと夫はA子さんとの不倫を認めました。そして私とは離婚し、彼女と一緒になりたいと考えているとも言われたのです。
もちろんショックはありました。ただ、結婚後からの夫の様子に、私自身も「このまま夫婦でいていいのかな」と悩んでいたこともあって、私は離婚に応じることを決めました。その後は、きちんと話し合い、必要な手続きを進め、私たちは離婚したのです。
「もういらない!」と捨てた元夫
離婚と共に、私は会社も退職。元夫やA子さんとは距離を置きました。
当然、2人はそのまま結婚するものだと思っていました。ところが、しばらくして元同僚から「2人、別れたみたいだよ」ということを聞きました。
どうやら離婚後、本格的に交際を始めたものの、次第に喧嘩が増えていったとのこと。A子さんは「私と結婚するために離婚したんでしょ?」と再婚を迫る一方、元夫は関係がうまくいかなくなると急速に気持ちが冷めてしまったようです。
最終的に元夫は、「君とはやっていけない。もういらない!」と、A子さんに一方的に別れを告げたのだとか。同僚が言うには、元夫はA子さんとのことを会社内で多くの社員たちに愚痴っていて、社員の多くが知るところとなっていたそうです。
私との結婚生活でも、自分の気持ちが変わった途端に相手を切り捨てた元夫。それを聞いて、「結局、同じことを繰り返したんだな」とあきれてしまいました。
2人と離れて新しい生活へ
その後、なぜかA子さんから私に連絡がありました。
「どうしたら彼とやり直せると思う? 元妻ならわかるでしょ?」
あまりにも都合のいい質問に驚きましたが、「私にはわかりません」とだけ返信し、それ以降は連絡を取っていません。A子さんが元夫からあっさり切り捨てられたことに、まったく何も感じなかったわけではありません。ただ、それ以上に「もうこの2人と関わりたくない」という思いのほうが大きかったです。
私は今、新しい環境で自分の時間を大切にしながら過ごしています。元夫との結婚生活では、相手の機嫌や言葉に振り回されることも少なくありませんでした。だからこそ今は、自分が安心して一緒にいられる相手を選ぶことのほうが大切なのだなと感じています。
イラスト:わかまつまい子
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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