陣痛から8時間後、無事に女の子を出産。「ホニャァァ、ホニャァァ」と泣く、生まれたてのわが子を抱きました。
「か、かわいい……」
しかし、喜びや感動に浸る間もなく、すぐにNICUの先生がやってきました。
「先生、お話が……」
「赤ちゃんの食道、切れています」
衝撃の事実に、茜さんは息が止まりました。
「……え?」
娘の体に起きていたこと



※NICU…「Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療管理室」早産児や低出生体重児など、ハイリスクな赤ちゃんの治療やケアをする集中治療室





病室が急に慌ただしくなりました。大学病院への電話を急ぎ、医師が出ていきます。
「な、何が起きているの?」
赤ちゃんはNICUに入院。茜さんは、部屋で医師の説明を待ちました。
「体調はどうですか?」
「あの……娘は……」
やっとやってきた医師は、娘の食道が途中で切れており、胃につながっていないことを教えてくれました。そして、このままでは育児用ミルクも母乳も飲めず、生死に関わると告げられたのです。近くの大学病院まで移動し、手術を受けることを提案されました。
「手術……わかり……ました」
信じられない衝撃の事実と急展開に、心が追いつかず、言葉がすらすらと出てこないのでした。
◇ ◇ ◇
生まれたばかりのわが子を腕に抱いた喜びの直後に、予期せぬ診断を告げられる——
そのときの衝撃と混乱は、言葉では言い表せないものがあります。「わかりました」と答えながらも、心が追いつかないのは当然のことですよね。
突然の手術の決断を迫られる場面では、何が何だかわからないまま返事をしなければならないこともあります。そんなときは、わからないことや不安なことをそのまま医師や看護師に伝えて構いません。気持ちが追いつかないなかでも、ひとつひとつ確認しながら前に進んでいけるよう、医療チームがそばでサポートしてくれるはずです。
著者:いもやまようみん
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いもやまようみん