「30分だけ」の約束だったのに…
幼稚園で知り合ったAさんは、よく「ちょっとお願い」と言って、少し無理のある頼み事をしてくる人でした。
ある日、Aさんから急にLINEが届きました。「15時から美容院の予約が入ったの。前髪だけ切ってもらうから、30分だけ息子を預かってくれない?」という内容です。その日は私にも用事がありましたが、30分くらいならいいかと思い、「わかりました」と返事をしました。
ところが、15時前に子どもを置いていったきり、1時間たっても2時間たってもAさんは戻ってきません。電話をかけても出ないのです。かといって、ほかに連絡先も知らず、ただ待つことしかできませんでした。私はその日に予定していた用事を、あきらめるしかありませんでした。
夕方になり、うちの息子も「おなかすいた」と言い始めたため、先に軽く食べさせることにしました。ただ、Aさんの息子については、アレルギーの有無も聞いておらず、勝手に食べ物を与えていいのか判断できません。何かあってはいけないので、私は水だけを出して待つことに。Aさんに電話をかけてもつながらず、私はだんだん不安になってきました。
結局、Aさんが迎えに来たのは18時でした。「あ、ごめん! つい長引いちゃって」と、悪びれない笑顔です。思わず「30分って言ったよね?」と聞くと、返ってきたのは「えー、そんなこと言ったっけ? でもさ、ママ友なんだから助け合おうよ」という言葉でした。
その一言を聞いて、私の中の気持ちがすっと冷めていくのがわかりました。Aさんにとって私は、ただ都合よく頼める相手でしかなかったのだと、そのとき思い知らされたからです。その日以来、Aさんからの頼み事は、すべて断るようにしています。
この件があってから、頼みごとの仕方に違和感を覚える相手とは、最初から無理に付き合わず、きちんと距離を置くことも大事だと考えるようになりました。「30分なら」と深く考えずにOKしてしまった自分にも、反省するところはあります。今はママ友との付き合いも無理をせず、まずは自分の家庭を大切にするようになりました。無理なものは無理と、頼み事を断ってもいいのだと、今はそう思えています。
著者:石井さくら/30代女性/4歳の男の子を育てる専業主婦。夫と3人で暮らしている。性格は真面目でやさしいと言われるが、はっきりものを言うタイプでもある
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※AI生成画像を使用しています
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