妊娠中の妻を気遣う夫。しかし本音は…
「今日は体調、大丈夫だったか?」
夫は仕事から帰ると、一応、私の体調を気遣ってくれました。この日も実母に来てもらい、家事を手伝ってもらったことを伝えると、夫の顔色が変わり……。
「正直、あんまり来てほしくないんだよな」
「なんか居心地悪い」
夫の言い分は、私にも理解できます。しかし、夫が家事をしてくれるわけではないため、体が思うように動かない今は、実母のサポートが本当にありがたいのです。理解してほしいとは言わないけれど、好きで体調を崩しているわけではないと伝えると、「ちょっと大げさなんじゃない?」と言われてしまう始末。
どうやら夫は、私が妊娠してから実母や義両親に心配され、周囲から気遣われていることに不満を感じているようでした。私ばかりが大切にされているように感じ、それが面白くなかったのかもしれません。次第に、夫は私の体調不良まで「大げさ」「嘘」と疑うようになっていったのです。
「妊婦様は違うな」夫の心ないひと言
ある日、義両親がわが家にやってきました。もちろん私の体調を心配してくれていたこともあると思いますが、久しぶりに直接顔を見て話したかったのでしょう。
しかし、あろうことか夫は、義両親の到着と入れ替わるように外出してしまったのです……。さすがにその態度は感じが悪いと思い、私は夫に注意しました。すると夫は面倒くさそうに、「そうやって親父たちから同情でもしてもらってんの? さすが、妊婦様は違うな」と言ってきたのです。
その発言には我慢できず、私は「機嫌が悪いからって、私に当たらないで」と言い返しました。妊娠してから、なんだか夫がおかしくなったと感じていることも伝えると、「周りがやさしくしてくれるからって、勘違いしているんじゃないのか?」と、身に覚えのないことまで言われてしまい……。それをきっかけに、夫との会話は次第に減っていきました。
出産を終えた妻。覚悟を決めた!
出産予定日まであと10日という日、私は破水しました。そこで夫に連絡を入れると……。
「破水したって、お前また嘘つくのか」
「出産予定日まだなのに演技すんな」
この期に及んで、夫は私が嘘をついていると疑ってきました。
「娘は今、病院です」
そう、このLINEに返信したのは私の母。私が夫に返信できないときのために、スマホを実母に預けていたのです。相手が私ではないとわかった夫は、慌てて言い訳を並べますが、時すでに遅し。その後、私は無事に出産しました。
病院に駆けつけた夫は、破水した私を嘘つき扱いし、心ない言葉を投げかけたことに怒った義両親と私の実母から門前払いされ、その日、赤ちゃんに会うことはできませんでした。
門前払いされたことを根に持った夫は、その後一度も病院に来ることはなく……。私は夫のこれまでの言動を振り返り、もう一緒に暮らすことはできないと判断して離婚を決意。もちろん、家族も離婚に賛成してくれました。
離婚を言い渡された夫は納得がいかない様子でしたが、最終的には離婚が成立。今は何をしているのかわかりませんが、義両親のおかげもあって養育費は支払われています。私は生まれた子どもと実家へ戻り、実母の力を借りながら仕事と育児を両立し、幸せに暮らしています。
◇ ◇ ◇
妊娠中は予期せぬ体調の変化があったり、おなかの赤ちゃんのことが気になったりと、心身ともに不安定になりやすいですよね。そんなとき、味方でいてほしい夫から心ない言葉をかけられたら、離婚を考えてしまうのも無理はないかもしれません。
周囲から気遣われる妻を見て、夫なりに複雑な気持ちを抱えていたのかもしれませんが、まずは妻のつらさに寄り添い、支えてほしかったですね。
【取材時期:2026年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。