しかし、結婚した途端、夫と義家族の態度は一変しました。
結婚後に豹変した夫と義家族
きっかけは、義家族と高級フレンチレストランへ行ったときのこと。
その日は成り行きで、私が全員分の代金を立て替えました。それ以来、夫や義両親は、当たり前のように「少しお金を貸して」「ここは払っておいて」と頼んでくるようになったのです。
私が夫よりも多く収入を得ていると知り、頼めばお金を出してもらえると思ったようでした。
頼まれるたびに断っていましたが、そのたびに「それくらいいいだろう」「本当にケチだな」と責められました。
もともと義母と義姉はブランド品が好きだったようで、収入に見合わない買い物を繰り返していたのです。会話の端々からも、支払いに困ったら私に頼ろうとしていることが伝わり、次第に私も警戒するように……。
夫にも何度か相談しましたが、まともに取り合ってはくれません。
「俺は仕事で疲れているんだよ。そんな話を家に持ち込むな」
「同居しているんだから、お前がうまくやってくれよ」
夫はそう言うばかりで、自分の家族を止めようとはしませんでした。味方が誰もいない日々が続き、私の心は少しずつすり減っていきました。
私を置き去りにした夫たちからSOS
次第に、夫や義家族とは、必要最低限の会話しかしなくなっていった私。
そんなある日、夫と義両親、義姉が慌ただしく荷造りをしていました。何も聞かされていなかった私は、思わず夫に尋ねました。
「どこかへ出かけるの?」
すると、夫は悪びれもせずにこう答えたのです。
「貸別荘を予約したんだよ。ベッドが4つだから、家族4人で行ってくる」
さらに、私を見ながら笑って続けました。
「金を貸してくれない嫁なんて、家族じゃなくて他人だろ? お前は家でひとりで留守番してろよ」
妊娠中の妻を置いて出かけるだけでなく、「他人」と言い放った夫の顔は忘れられません。
その瞬間、夫との結婚生活を続けるのは無理だと悟りました。私は何も言い返さず、その場では夫たちを見送りました。
そして、その日の夜のこと――。
夫から、焦った様子で電話がかかってきたのです。
「今すぐ俺の口座に40万円振り込んでくれ! 今夜の宿代と帰りの交通費が足りないんだ」
夫の話によると、貸別荘を予約したあと、運営会社が経営難で廃業していたそうです。その影響で、宿泊できなくなったことを知らせる連絡が夫たちには届かず、現地へ到着すると、貸別荘はすでに売却済みになっていたとのこと。そこで初めて宿泊できないことを知りましたが、運営会社はすでになく、代わりの宿を手配してもらうこともできなかったのだとか。
そこで夫たちは慌てて別の宿泊先を探したものの、観光シーズンだったこともあり、4人で泊まれる部屋は高額なところしか残っていなかったそうです。帰宅しようにも、その時間から利用できる交通手段は限られており、4人分の帰りの交通費もかさむとのこと。
さらに、夫だけでなく義両親や義姉もクレジットカードの利用可能額がほとんど残っておらず、手持ちの現金も少なかったようです。そこで、私にお金を振り込ませようとしたのでしょう。
私は電話口で静かに伝えました。
「お金は振り込みません。家族ではなく他人だと言ったのは、あなたでしょ? 他人がそう簡単にお金を貸してくれると思った?」
「あと、あなたとは離婚するから」
夫は慌てて言い訳を始めましたが、私はそれ以上話を聞かずに電話を切りました。
義実家を出る決意
電話を切ったあと、すぐに実家の両親に連絡し、これまでの経緯をすべて話した私。
両親はすぐに迎えに来てくれると言ってくれました。私は身の回りの物や大切な書類をまとめ、夫たちが帰宅する前に義実家を出ました。
移動している間にも、夫から何度も電話が……。留守番電話には、私を責める言葉や暴言が残されていましたが、これ以上心身に負担をかけないため、直接応じることはしませんでした。
ところが、夫たちが帰宅して私が本当に家を出たとわかると、夫の態度は一変。
「他人だなんて言って悪かった。冗談のつもりだった」
「これからは俺も家族も『金を貸してくれ』なんて言わないから、戻ってきてほしい」
夫は何度も謝罪しましたが、私の気持ちは変わりませんでした。
私は夫から届いたメッセージや留守番電話など、これまでのやり取りを保存したうえで、専門家に相談。その後は直接のやり取りをできるだけ避け、離婚条件について話し合いを進めました。
時間はかかりましたが、最終的には夫も離婚に同意。子どもが生まれたあとの養育費などについても取り決めたうえで、離婚が成立しました。
その後、私は無事に出産。実家の両親に助けてもらいながら、子どもとの穏やかな生活を取り戻すことができました。
あのまま結婚生活を続けていたら、私は夫や義家族からお金を求められ続けていたかもしれません。子どもが生まれる前に夫の本心を知り、離れる決断ができてよかったと思っています。
これからどのような困難が待っていたとしても、自分と子どもの未来を一番に考えていこうと心に決めています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています