「棚を引きずる音がうるさい!」身に覚えのない苦情に困惑
当時、私は看護師として病院に勤務しており、準夜勤を終えて深夜に帰宅し、午前0時過ぎに入浴するのが習慣でした。入居前には大家に勤務時間の事情を説明し、深夜の入浴についても了承を得ていました。
引っ越して間もなく、下の階に住む50代ぐらいの男性から「夜中に棚を引きずるような音がしてうるさい」と、強い口調で苦情を言われました。棚を動かした覚えはなく戸惑いましたが、クッション性の高いスリッパに替え、ドアも静かに閉めるようにするなど、生活音には人一倍気を配るようになりました。
それでも苦情は止みませんでした。ある夜の0時過ぎ、彼が不在で私ひとりだったときのことです。突然、玄関のドアを激しく叩く音が響いたのです。怖くて応対できずにいると、やがて足音が遠ざかり、今度は郵便受けに何かが投函される音が……。
恐る恐る郵便受けを確認すると、「今、引きずる音がした!!」と殴り書きされた手紙が入っていました。差出人は書かれていませんでしたが、内容から階下の男性によるものではないかと思いました。身に覚えのない苦情と、一人きりという状況が重なり、恐怖で手が震えました。
手紙の件を彼に相談すると、心配した彼が大家に事情を説明してくれました。その後、苦情を受けた時間帯を振り返ってみると、ある共通点に気付きました。それは、決まって私が深夜に入浴しているときだったこと。そこで、大家の立ち会いのもと、入浴時の音が階下にどのように聞こえるか確認することに。いつものように風呂椅子を後ろへ引いてみると、なんとその音が、階下では「棚を引きずる音」のように聞こえていたのです。
私はすぐに風呂椅子の使用をやめることに。すると、それ以降、苦情はぴたりと止んだのです。下の階の男性からも、何度も強い口調で苦情を伝えたことについて謝罪があり、今では顔を合わせればあいさつを交わす関係になっています。
この出来事を通じて、自分では気にならない生活音でも、周囲には大きく響いている場合があると知りました。一方で、身に覚えのない苦情を繰り返し受け、怖い思いをしたことも事実です。騒音トラブルが起きたときは、互いに決めつけず、冷静に原因を確かめることが大切だと感じました。
著者:葉山なぎ/30代女性/2019年生まれ、2021年生まれの娘たち、夫の4人暮らし。都内の大学病院に勤務後、地方の小児科クリニックへ転職。趣味はキャンプと釣り。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
※AI生成画像を使用しています
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