知ってしまった義父の秘密
宝としてスーパーボールを3つ、まずは娘がいろんなところに隠しました。何度か遊んでいるうちに、スーパーボールのひとつがテレビ台の下へ転がってしまいました。私は子どもたちに踏まれないように、慌てて拾おうと手を伸ばしました。すると、スーパーボールと一緒に、1枚の名刺が床へ出てきたのです。
見るつもりはありませんでしたが、拾い上げた拍子に「また来てね♡大好き♡」という文字が目に入ってしまいました。さらに、義父の名前が「〇〇さんへ」と書かれていたのです。
そこには、かわいらしい名前と、キャバクラと思われる店の名前が書かれていました。私はとりあえず名刺をさっと元に戻し、知らないふりをして違う遊びを提案することに。その後、名刺のことは誰にも言わず、その日はそれぞれ帰宅しました。
後日、夫に「お義父さんはキャバクラに行ったりするの?」と聞いたところ、義父の昔話を教えてくれました。以前、義父がキャバクラに行っていたことが義母に知られ、大げんかになったことがあるそうです。夫は「昔の話だけどね」と笑っていました。
しかし、私が義実家で見つけてしまった名刺は、古びたものではなく、比較的新しいものに見えました。もしかすると、夫が思っているような“昔の話”ではないのかもしれない。そう思った瞬間、胸がざわつきました。とはいえ、昔のものが出てきたのかもしれず、私は「そんなことがあったんだね」とだけ返して、話を変えました。
義父母は宝探しをしていても、「見られてはいけないものはない」と言って快く遊ばせてくれました。今思うと、子どもの遊びだからといって隠す場所を自由にしすぎるのはよくなかったと反省しています。
今回のことで、よその家で宝探しをするときは、あらかじめ隠していい場所を決めておくことが大切だと感じました。子どもたちにも、勝手に物を動かしたり、棚の奥まで探したりしないよう伝えるきっかけになりました。
あの名刺が本当に最近のものだったのかは、今でもわかりません。結局、夫にも義母にも話さないままですが、義実家へ行くたび、ふとあの日の名刺を思い出してしまいます。
著者:小畑ひろみ/40代女性/2019年生まれの息子と2021年生まれの娘と夫との4人暮らし。現在は専業主婦。最近飼い始めたマルチーズと旅行に行ける場所を探し中。朝と夕方に子どもと一緒に散歩に行くのが日課。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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