久しぶりの再会だったのに…
妹が変わったのは中学生になったころです。成績優秀だった妹を、親戚たちは「将来有望ね」「お兄ちゃんとは違うわ」と褒めちぎるように。すると妹は、学歴などで人を判断するようになりました。
昔から家事や掃除が好きだった僕は、清掃会社に就職しました。しかし、そんな僕の進路も妹には気に入らなかったようです。「高卒だからほかに仕事がないの? 掃除なんてダサっ」と見下され、いつしか僕たちは疎遠になってしまったのです。
ある日、そんな妹から結婚式の招待状が届きました。
「これをきっかけに、また普通に話せるようになるかもしれない」と期待して式場へ向かった僕。しかし親族の控え室に入ると、妹は「本当に来たんだ?」と苦笑いしたのです。
さらに、新郎の母親も「清掃のお仕事をされているんですって?」と含みのある口調で話しかけてきました。新郎の父親は僕を一瞥しただけで、ろくに会話をしようとしません。
「ご祝儀を置いて帰れ」と言われて!?
どうやら妹は、兄である僕を招待しないわけにもいかず、とりあえず招待状を送っただけだったようで……なんと、「悪いんだけど、ご祝儀だけ置いて帰ってくれない?」と言い出したのです! さらに、「彼の親族にはいろいろ気にする人もいるし、偉い人も来てるの。察してくれる?」とまで言ってきました。
義両親も止めず、黙って目をそらしています。僕は「わかった。今後はもう連絡することはないから」と告げ、ご祝儀を渡して式場を後にしました。
あとから聞いた話ですが、披露宴が始まるころ、新郎が「そういえば、お兄さんは?」と尋ねたそうです。すると、妹は悪びれもせず、「帰ってもらったよ。ご祝儀は置いてってもらったけど」と答えたのだとか。
すると新郎の表情が一変。「何だよそれ。小さいころはお兄さんがずっと面倒を見てくれて、大切にされてきたんでしょ? 今日、お兄さんに『妹さんを大切にします』ってあいさつしたかったのに、帰すなんておかしいよ!」と妹を責めたそうです。
新郎から「正直、君を見損なった」と言われ、妹は黙り込んでしまったようです。
新郎が義両親を厳しく追及!
新郎はその後、両親も「父さんも母さんも、どうして止めなかったの? 会ったこともないお兄さんのことをイメージだけで決めつけたの?」と追及したそうです。
思わず言葉に詰まる義両親。そして妹には「家族を大切にできないままじゃ、僕たちだっていい家庭は作れないよ。これから君には本気で変わってほしい」と伝えたそうです。
そこで初めて妹たちは、自分たちがどれほど失礼なことをしたのか気づいたようです。
後日、妹たちが訪ねてきて…
数日後、妹と新郎、そして義両親が僕のもとを訪れました。
義両親は僕に向かって「先日は大変失礼しました」「せっかく来てくださったのに申し訳ありません」と深く頭を下げます。妹も「いつからか、人を学歴とか仕事とかで判断して、勝手に見下すようになってた。お兄ちゃんにもひどいことをして……本当にごめんなさい」と謝ってくれました。
その後、すぐに以前のような関係に戻れたわけではありません。それでも妹の態度から、反省していることは伝わってきます。妹の夫とも少しずつ打ち解け、今では3人で食事をすることもあります。
最悪だと思った結婚式でしたが、あの日をきっかけに妹も変わろうとしてくれています。僕たち兄妹も少しずつ関係を築き直し、これからはお互いを尊重できる家族でいられたらと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています。
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