夫と相談し、「ほのか」と命名された娘。1週間後には、母子同室となりました。
「やっと……娘といられるんだ……」
しかし、そんな時間は長くは続かず、娘の体調は不安定で、病室に医師が頻繁にやってくるような状態が続きます。そのたびに茜さんは「大丈夫かな……」と不安を抱えるのでした。
初めて抱っこして、思ったこと




「今日は安定していますね」
看護師さんの言葉に、茜さんはほっとしました。
「午後から抱っこの練習しましょうか」
「はい!」
夢にまで見た、初めての抱っこ。茜さんはとても張り切りました。管に気をつけ、小さな体をそーっとそーっと。怖くてドキドキしましたが、率直に「うれしい」と感じ、母親としての自覚も、一段と強くなりました。
「そうだ! 忘れないうちに書いておかなきゃ」
わが子には気をつけることが多いため、いろいろと記録として残す必要があると思った茜さんは、育児用ミルクの時間やおむつ替え、浣腸の時間の記入に加え、娘の使ったおむつの重さ、便や尿の量なども、ノートに細かく書き留めることにしたのでした。
◇ ◇ ◇
手術を経て、ようやく迎えたわが子との初めての抱っこ。管に気をつけながらそーっと抱き上げたその瞬間の喜びは、どれほど特別なものだったでしょうか。初めて抱っこしたときに感じる小さな温もりは、親としての自覚をぐっと深めてくれるものですよね。
そして、茜さんのように育児の記録をつけておくことは、授乳やおむつ替えの時間だけでなく、体調の小さな変化に気づくきっかけにもなります。完璧に書けなくても大丈夫です。思いつくことをメモしておくだけでも、医師への説明をスムーズにしてくれたり、後から振り返ったときにわが子の成長を実感できる大切な記録になったりします。
著者:いもやまようみん
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