わが家のフェンスに干されるビニールプール
念願の戸建てを購入して、快適な暮らしを楽しんでいました。ところが夏になると、お隣の行動で困ることが増えてきたのです。
わが家がお金を払って設置した境界線のフェンス。そこにお隣が、濡れた大きなビニールシートや子ども用のビニールプールを勝手に干すようになったのです。
リビングから見える景色が遮られてしまう上に、湿気や水滴がこちら側の敷地にぽたぽたと滴り落ちてきます。正直なところ、見るたびにモヤモヤとした気持ちになっていました。「どうして一言もなく使うのだろう」と、少し腹立たしくもあったのです。
とはいえ、これからも隣同士として付き合っていく相手です。角を立てずにどう伝えるか、夫と何度も話し合いました。私たちが出した結論は、直接「やめてほしい」と抗議するのではなく、安全面を理由にやわらかく声をかけてみる、というものでした。
「フェンスの強度が心配なんです。重いものをかけると、倒れて危ないかもしれなくて」
そう伝えてみたところ、お隣のママさんはとても驚いた様子でした。「自分の家の所有物だと思い込んでいて、本当にごめんなさい」と、こちらが恐縮してしまうほど謝ってくれて、その場ですぐに片付けてくれたのです。
どうやら悪気はなく、単なる勘違いだったようでした。フェンスがどちらのものか、はっきりわからないまま使っていたのです。強い口調で責めなくてよかった、と胸をなでおろしました。
この一件を通して感じたのは、相手に悪気がないこともあるのだから、最初から決めつけて責めなくてよかった、ということです。もしあのとき感情のままに抗議していたら、きっとお互いに嫌な思いをしていたと思います。危険性や安全面を理由にして、言葉を選んで伝えたことで、関係を悪くすることなく解決できました。
あれから、お隣とは今も変わらず良い関係が続いています。相手に悪気があると決めつけず、まずは伝えてみることの大切さを感じた出来事でした。
著者:佐藤まゆみ/30代女性/4歳と1歳の男の子を育てる2児の母。週3日パートで事務の仕事をしながら育児に奮闘中。趣味は甘いものを食べることとガーデニング
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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