野菜を欲しがる近所の男性
同居する義実家では、家で食べたり、親戚に分けたりするための野菜を育てています。義母が骨折して畑仕事ができなくなってからは、私が義父と一緒に畑を担当するようになりました。
収穫が主な作業だったころのことです。その日は義父が仕事で出かけていたため、私が一人で畑を回り、インゲンやキュウリ、トマトをはじめ、ナスやピーマンなどを収穫していました。かごに収まりきらず、こぼれ落ちそうになるほどたくさん採れた日でした。虫食いや傷のあるものは畑の一角にまとめて置き、あとで処分するようにしていました。
そこへ、突然ご近所の方がやってきました。義父や義母なら誰なのかすぐにわかるのでしょうが、あいにく私は顔は知っていても、どこのどなたなのかまではわかりません。
その方は私の採った野菜を見るなり、「虫食いでいいからくれ」と言いました。
ただ、義父からは「虫食いや傷のあるものは、たとえ親戚でも渡してはいけない」と言われていました。そこで事情を説明し、丁重にお断りすることに。
すると、「捨てたらもったいないだろう」と、なかなか諦めてくれません。義父が夕方には帰ってくるので、そのときにまた来てほしいとお伝えすると、ようやく納得してくれた様子。「またな」と言って帰っていきました。
翌朝、見知らぬ女性が畑にやってきて
結局、あの方が夕方に出直してくることはありませんでした。翌朝、義父と畑にいると、一人の女性がやってきました。話を聞くうちに、どうやら昨日畑に来た方の奥さんだとわかりました。
そして、「もらった野菜だけど、虫食いばっかりだったから捨てたわよ」と言うのです。
その言葉に、義父も私も思わず顔を見合わせてしまいました。どうやら、処分するつもりで畑に置いておいた野菜を、そのまま持っていってしまったようでした。
私は昨日、野菜を渡していません。けれど、奥さんは「もらった野菜だった」という前提で勢いよく話していて、こちらが口を挟む間もありません。となりで義父も戸惑っている様子でしたが、その場で「差し上げたものではありません」と言えば話がこじれそうでしたし、ご近所付き合いのこともあります。せめて今度は状態のいいものを、と傷の少ないきれいな野菜を探しました。それをお渡しすると、奥さんはそのまま帰っていきました。
その後、義父と相談し、簡単に出入りできないよう畑に網を張ることにしました。野菜の値段が高くなっているとはいえ、処分するために置いていたものを勝手に持っていく人がいるとは、考えてもいませんでした。
それ以来、廃棄する野菜を畑に置いたままにしないようになりました。少し手間は増えましたが、何か起きてから困るより、その場できちんと片付けておくほうが安心です。収穫した野菜だけでなく、処分するものの置き場所にも、以前より気を配るようになりました。
著者:後藤未菜/30代女性/4歳の息子を育てている。現在は夫の両親と同居し、畑に子育てに大忙し!
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!