無断駐車に困り、管理会社に相談することに
わが家は、横に数軒並んだ借家のうちの一軒です。もともとご年配の方が多い場所でしたが、ある時期から隣の家に若い人たちが数人で暮らすようになりました。どうやら、会社が寮代わりに借りているようでした。
隣からは時折、先輩らしき人が後輩を怒鳴ったり、長い時間をかけて説教したりする声が聞こえてきます。
「かなり厳しい職場なのかな……」
そんなふうに感じて、少し怖くなることもありました。
一方で、その先輩らしき人のもとには、彼女と思われる女性がよく遊びに来ていて、そのまま泊まっていくこともあったのです。その車が停まる場所は、来客用でも彼女が使ってよい場所でもありません。あくまで借家の住人のためのスペースでした。
困ったのは、その女性が大きめの車を、隣家の駐車スペースに停めること。車体が大きいため、わが家と隣家の間にある細い通路にまではみ出していたのです。そこは私たちが自転車を出し入れするための通り道でもありました。本来停めてよい人ではない車が居座っているせいで、脇をすり抜けるようにして出入りする日が続いたのです。
できることなら「ここには停めないでほしい」と直接伝えたかったのですが、普段から怒鳴り声を聞いていたこともあって、なかなか言い出せません。余計なトラブルにならないよう、こちらばかりが神経を使う日が続きました。
そこで、管理会社に事情を伝えてみることにしたのです。何度か相談すると、そのたびに対応はしてくれます。ただ、しばらくするとまた同じ場所に車が停まってしまうのでした。
「また停まってる……」
一度注意してもらえば終わるものだと思っていただけに、繰り返されるたびに気持ちが沈みました。
もう一度、管理会社へ
その後も無断駐車が続いたので、私は改めて管理会社へ電話をしました。すると今度は、「次に停めたら、契約を切って出ていってもらうように言います」と、かなり強い姿勢で対応してくれることになったのです。車を停めているのは彼女でも、借りているのは隣の人です。その方に強く伝えてくれるということでした。
それからは、車が停められることはなくなりました。
何度も連絡するのは気が引けましたし、「これくらいのことで、また電話してもいいのかな」と迷ったのも事実です。それでも、こちらの生活に支障が出ている以上、困っていることをきちんと伝えてよかったと今は思っています。
すぐに解決したわけではありません。けれど、ただ我慢し続けるのではなく、必要な相手に状況を伝え続けたことで、ようやく安心して過ごせるようになりました。一度で解決しなくても、あきらめずに声をあげ続けることが、暮らしを守ることにつながるのだと実感しています。
著者:佐藤ふきえ/50代女性/小学生の娘と未就学児の息子を育てる専業主婦。小さい借家に住んでいる。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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