ママがいなくなって初めて、風呂掃除を担当することになったパパ。慣れない作業で足をひねってしまいました。翌日その話を職場ですると、家のことをママに任せきりにしていたことが知られ、女性社員たちから大ブーイングを受けます。
周囲からの厳しい反応に、パパは「多恵子は俺のせいで家を出ていったのか?」と考え始めるように。これまで当然のようにママへ任せてきた家事や家庭のことが、少しずつ自分に返ってきていました。
ついに“家の異変”がご近所さんにも伝わり……?













仕事帰りのパパは、子どもたちが外食だとわかり、駅前のスーパーで弁当を買って帰ることにします。するとそこで、近所に住む梅村さんから声をかけられました。梅村さんは、最近まったく姿を見かけない多恵子を心配している様子。ゴミ捨て場でよく立ち話をしていたのに、1カ月ほど会っていないと話します。
パパはとっさに「母親の具合が悪く、看病のため実家に行っている」とウソをつきますが、梅村さんはどこか引っかかっている様子でした。ママの不在が近所でも噂になり始めていると感じたパパは、説明する面倒さにため息をつき、「人の家のことなんてほっとけよ……」と思ってしまうのでした。
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家族がいなくなったとき、その変化に気づくのは家の中の人だけではありません。いつもゴミ捨て場で会っていた人、近所でよく話していた人など、日常の中でつながっていた人が心配してくれることもありますよね。ただ、「家出した」とはなかなか言いづらいもの。急に聞かれたら、とっさに別の理由を言ってしまう気持ちもわかります。
それでも、心配して声をかけてくれた人を「面倒だな」と遠ざけてしまうのは、少しもったいないことかもしれません。家族だけでは気づけないことを、周りの人が教えてくれる場合もあります。困ったときほど、周囲の言葉にも耳を傾けたいですね。
紙屋束実