そのママ友・Aさんは大の詮索好き。いつも誰かのうわさ話をしたり、悪口を言ったりしています。ある日、娘と公園で遊んでいると、近所に住んでいるわけでもないAさんが、なぜか子どもを連れてやってきました。嫌な予感がしたのですが、こういう予感ほど当たるもので……。
「黙ってほしければ20万円」ママ友の要求にあ然
ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべながら近づいてきたAさんは、「いいもの見ちゃった」と言わんばかりに、私の“秘密”を暴露してきました。どうやら先日、私がカフェにいるところを見かけたようです。そこで、私が男性と2人きりで親しげに話しているのを見て、「不倫しているに違いない」と思い込んだ様子。
けれど、そんなことを真っ昼間から近所のカフェでするはずもありません。そもそも秘密でもなんでもないのですが、彼女はひとりで勝手に盛り上がり、いくら訂正してもまったく聞く耳を持ってくれません。
「あんな若くてイケメンの子、浮気相手に違いないわ〜」あまりにもしつこいため、私は相手にするのをやめ、その場を離れることに。娘を連れて、さっさと公園をあとにしました。
それからしばらくは、幼稚園の送り迎えでも彼女と顔を合わせないよう気をつけていたのですが、ある日、とうとう鉢合わせしてしまいました。すると彼女は、私を人目につかない園の裏手へ強引に連れていき、とんでもないことを言い出したのです。
なんとAさんは、「黙っていてほしければ20万円払って」と、口止め料を要求してきました。「浮気ではない」と説明しても、彼女は思い込みを改める気配がありません。どうしたものかと頭を悩ませていると、仲良しのママ友・Bさんがやってきて、事情を聞いてくれました。そこで私はBさんに相談し、ある作戦を実行することにしたのです。
不倫を言いふらすママ友…直後、うわさの男性が現れて!?
数日後。娘を幼稚園に送っていくと、私が口止め料の要求に応じなかったためか、Aさんがほかのママたちとコソコソ話をしていました。どうやら、私がカフェで若い男性と会っていたことを言いふらしているようです。さて、いよいよ作戦決行です!
私は彼女に近づき、「朝からうわさ話なんて、お暇ですね〜」と言うと、先日持ちかけられた口止め料の話を、周囲にも聞こえるような声で話しました。そこへBさんも加わり、「あ〜、その話、聞きましたよ〜」と援護射撃。さっきまで笑っていたAさんの顔から、笑みが消えました。
するとそこへ、園の前に派手なスポーツカーがやってきて、中から私の“不倫相手”とうわさされている人物が登場! 実はこのイケメン、私の弟なのです。娘は大好きなおじちゃんの登場に大喜びし、駆け寄っていきました。
その様子を見ていたAさんは、「証拠を見せなさいよ!」と怒鳴ってきます。そこで私は、スマホに入っていた弟も一緒に写る家族旅行の写真を見せ、彼女が浮気相手だと勘違いしていた男性は私の弟だと明かしました。
成り行きを見守っていた幼稚園のママたちも、その事実を知ってドン引きした様子。Aさんは「口止め料なんて知らない!」と言い捨てると、その場から走って逃げていきました。
あることないこと言いふらしたママ友の末路
この一件は、幼稚園の保護者たちの間に瞬く間に広がりました。これまでにも、あることないことを言いふらしていたAさんは、ほかの保護者からもあまりよく思われていなかったようで、次第に孤立していき……。そんな状況に耐えられなかったのか、しばらくして幼稚園を退園し、その後、引っ越していったと聞きました。
一方の私は、憂鬱の種がなくなり、のびのびと毎日を過ごせるようになりました。そして、この一件で初めて弟を見たBさんは、すっかり弟推しになったようで、今ではひそかに“推し活”に励もうとしているようです。
◇ ◇ ◇
勝手に浮気だと決めつけ、「黙っていてほしければお金を払って」などと金銭を要求する行為は、状況によっては恐喝にあたる可能性があります。また、事実ではないうわさを広めることも、相手の名誉を傷つけることになりかねません。Aさんのように、根拠のない決めつけや要求をしてくる人には、必要に応じて周囲にも相談しながら、毅然とした態度で対応したいですね。
【取材時期:2026年9月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。