無地Tシャツにデニムが定番になったアラフォー
20代のころ、私はいわゆるナチュラル系のファッションが好きでした。綿や麻といった天然素材の布地をたっぷり使った、ふんわりシルエットの服や、控えめなレースをあしらったかわいらしいアイテムを、よく身に付けていました。
しかし、30代後半に差し掛かった辺りから、どうも今まで着ていた服が似合わないと感じるようになります。年齢を重ねたこともあるでしょうが、何を着ても、なんだかより一層「おばさん」っぽく見えるようになったのです。
「アラフォーでもナチュラル系が似合う人になるには、相当おしゃれじゃないとダメなのかもしれない……」と感じた私。もう若くはないと、これまで好きだった系統の服を着るのをやめました。
ところが、いざ新しい服を買おうと思っても、何を買ったらいいのかわかりません。初めは骨格的に似合いそうなものを選んでいましたが、やはり好みではないため、次第に着たいと思えなくなってしまうのです。
最終的に、普段は仕事用の服を数着着回し、休みの日には毎週無地のTシャツにデニムを合わせるだけになりました。
母親からのお下がりの洋服にまさかの一目ぼれ!
ファッション迷子になって数年。私は、ショッピングモールなどに行っても、まったく服を見なくなりました。ファッションに興味がないわけではありません。しかし、似合う服がわからないうえに、何を見ても「着てみたい!」と思えないのです。
そんな私が、ひょんなことから心ときめく服に出会います。帰省するたびに同じTシャツを着ていた私を見かねてか、母が「太って着られなくなったからあげる」と、何着かお下がりの服を用意してくれていました。
その中の1着に、私は目を奪われました。それは、母が何十年も前に着ていた洋服。茶色の水玉模様が入ったモスグリーンの布地がなんともレトロなシャツで、すっかり魅了されてしまいました。控えめなレースで縁取られた丸襟もかわいらしく、かつてナチュラル系のファッションが好きだった記憶が一気に呼び戻された感覚です。
頭では「いやいや、もうすぐ40歳! 着たら似合わないのでは……!」とわかっていたのですが、「でも、やっぱり……」と思い、持ち帰ることにしたのです。
勇気を出して「好きな服」を着て夫に見せると…
帰宅後、私は勇気を出して、母からもらったシャツを夫に見せました。すると、夫は「こ、これは……」と、言葉を失いました。微妙な反応に、私が「こんなふうに合わせたら、着られないかな?」といろいろ提案してみたところ、夫は「だったら1回着てみたら?」と言ってくれました。
そして実際に着て見せたところ、夫はしばらく沈黙した後、「う~ん、なくはないかな……」という絶妙のリアクションです。
バッサリと否定されたわけではありませんでしたが、さすがの私もそれが夫のやさしさだとわかります。40歳手前でかわいい水玉・丸襟のシャツを外に着ていく勇気もありません。少し失望したものの、逆にこのことで「もう一度、自分自身が好きだと思える服を、年相応に着こなしてみたい」と強く思うようになりました。
その後、アラフォーに似合いそうなナチュラルな服を、再び探し始めた私。少しずつでも、またおしゃれを楽しめるように、努力していこうと心に決めた出来事です。
まとめ
30代後半を迎えた私は、これまで自分が好きだったファッションを楽しむことを諦めていました。しかし、母からもらったお下がりのシャツをきっかけに、40代はもう一度、自分の「好き」を大事にしていきたいと感じています。
とはいえ、自分に似合、自分自身も好きだと思える服を探すのは、大変な道のりになりそうです。家族にも意見をもらいながら、ファッション迷子から抜け出せるよう、自分なりに模索していきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:結城 菫/30代女性・会社員。要領のいい夫と2018年生まれのわが道を行く男の子、2019年生まれのひょうきんな女の子の4人家族。丁寧な暮らしに憧がれるズボラママ。仕事と家事・育児の両立にてんやわんやな日々を送っている。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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