新婚生活も時間が経つと…
一緒に暮らし始めたころは、夫も気をつかってくれて、家事も分担しながら生活していました。お互いにできることをして、協力しながら新生活を楽しむ日々に、「夫婦ってこんな感じなんだな」と穏やかな気持ちでした。
ところが、一緒に暮らす時間が長くなるにつれ、結婚生活に少しずつ変化が。
気づけば、夫のお世話をすることが多くなり、「あれ? 私、夫のお母さんみたいになってる…?」と感じることが増えたのです。
最初の「ママ」は寝言だと思っていた
ある夜、一緒にベッドで横になっていたとき、夫の口から突然「ママ」という言葉が聞こえてきました。
「寝ぼけているのかな?」と思いつつ、夫は義母のことを「ママ」とは呼んでいなかったことを思い出し……。「誰のことを言っているんだろう」と不思議に思ったことを覚えています。
真相はわからぬまま過ごしていたある日のこと。外出先から帰ってきた夫が玄関を開けるなり、「ママー!」とひと言。一瞬、誰を呼んだのかわからなかったのですが、どうやら私のことを呼んだよう。あのときの寝言の「ママ」が蘇ってきて、「私のことだったの!?」と驚いてしまいました。
子育ての予行練習?
子どもが生まれると、子どもの呼び方に合わせて互いを「パパ、ママ」と呼び合う夫婦がいるとは感じていましたが、当時、私たち夫婦に子どもはいませんでした。
夫はその後も自然と私を「ママ」と呼ぶように。深く聞くことはしなかったのですが、次第に「これは子育ての予行演習になるかもしれない」とも感じるように。
夫のお世話をしていると、少しずつ母性が育っていく気がしました(笑)。
◇ ◇ ◇ ◇
夫がなぜ急に私のことを「ママ」と呼び始めたのか、明確な理由はわかりませんが、心置きなく、安心して甘えられる存在であるという意味を含んで「ママ」と呼び始めたのかなと、今はポジティブに考えています。
ちなみに、私の姉も、夫である義兄から「ママ」と呼ばれていたことを思い出しました。夫から「ママ」と呼ばれるところまで似てくるとは、と思わず苦笑いしてしまった経験でした。
著者:米田綾子/30代女性・岩手県在住。元化粧品研究員で、現在は地元で土木技術職として働いている。趣味はバレエ。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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