お風呂上がり、夫に息子をお願いすると…
当時、特に大変だったのがお風呂でした。平日は私がひとりで息子を入れ、土日は夫が担当。夫がお風呂に入れたあとは、私が息子を受け取って保湿や着替えをするという流れが、自然と出来上がっていました。
ある平日、私は息子を連れて実家へ遊びに行き、夕方に帰宅しました。夫はすでにテレワークを終え、お風呂も済ませてソファでゲームをしていました。
「仕事も終わっているし、今日はお風呂をお願いしようかな」と一瞬思いましたが、実家へ行ったのは私の都合。平日でもあったため、いつも通り私が息子をお風呂に入れることにしました。
夫は普段から育児に協力的だったので、お風呂上がりの息子を受け取るくらいなら当然手伝ってくれると思っていました。
そこでリビングに向かって、「パパー! 息子を受け取って!」と声をかけると……。
返ってきたのは、予想もしなかった言葉でした。
「もう仕事終わったから、今は俺の時間だから無理!」
「え?」
思わず聞き返すと、夫はさらに「それに今日、平日でしょ」と言いました。
私は頭が真っ白に。結局夫は最後まで動かず、私はソファでゲームをする夫の横で、ひとりで息子の保湿や着替えを済ませました。
夫の態度に抑えていた感情があふれ…
息子を受け取るのは、ほんの数秒のことです。それすら「今日は自分の担当ではない」と言われたように感じ、私はショックを受けました。
これまで育児に積極的だった夫が、なぜ突然そんな考え方をするのか理解できず、悔しさから涙が出ました。
さらに夫は、「育児も仕事みたいに、担当を決めてやったほうがいいんじゃないの?」と言ったのです。
産後半年。寝不足と慣れない育児で、心も体も余裕がなかった私。その言葉で張りつめていたものが切れ、「子育てを仕事のタスクみたいに考えないで!」と、思わず声を荒らげました。
これまでほとんどケンカをしたことがなかった私たち。初めて聞く私の大きな声に、夫も驚いた様子でした。
私は続けて、「これから私も仕事に復帰したら、ひとりで全部やるのは無理。一緒に育児をする意識を持ってほしい」と、自分の気持ちを伝えました。
その後も何度も話し合いを重ねるうちに、夫の考え方は少しずつ変わっていきました。
今では2児の父となった夫。テレワークの日には子ども2人をお風呂に入れ、着替えまでしてくれています。
あの日の「今は俺の時間だから」という言葉は、今でも忘れられません。それでも、我慢せず本音を伝えたことで、夫婦で一緒に育児をする意識を、より持てるようになりました。
夫婦だからといって、育児に対する考え方が最初から同じとは限りません。モヤモヤを抱え込まず、その都度気持ちを伝え合うことが、お互いの考えを知るきっかけになるのだと感じた出来事でした。
著者:成宮 夏美/30代女性。結婚7年。2022年生まれの息子、2025年生まれの娘、夫の4人暮らし。現在は2児の母として育児に奮闘しながら、Webライターとして活動中。趣味はアニメ・ドラマ鑑賞。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
※AI生成画像を使用しています