公園で目にした大量のお菓子に違和感
娘は当時、毎日のように友だちと遊びに出かけていました。先日持たせた500円が手つかずだったことが少し気になっていた私。ある日、下の子を連れて散歩がてら、娘が遊んでいる公園へ行ってみることにしました。
公園には、5人ほどの友だちと遊ぶ娘の姿がありました。ふとレジャーシートに目をやると、そこには食べきれないほどたくさんのお菓子や飲み物が並んでいたのです。
「これ、どうしたの?」と私が尋ねると、娘の友だちは「みんなで食べるために買ったお菓子だよ」と答えました。
しかし、小学生だけでこれほど大量のお菓子を買えるだけのお金を持っているとは思えません。先日の500円のことも頭をよぎり、私はその場で娘に詳しく聞くことにしました。
「こんなにたくさん、誰がお金を出したの?」
すると娘は、少し言いづらそうに「言っても叱らない?」と聞いてきました。
「叱らないから、ちゃんと話して」
そう伝えると、娘は戸惑いながら話し始めました。
「Aちゃんがお金をたくさん持ってきていて、みんなのお菓子を買うから、ほかのみんなは買わなくていいって言ってた。4万円くらい持ってきてたよ」
「4万円」という金額を聞き、私は耳を疑いました。小学生がなぜそんな大金を持っているのか。娘の話だけではわからなかったため、私はその場ですぐ、Aちゃんのお母さんに連絡することにしました。
小学生が持っていた4万円。その出どころは…
事情を伝えると、Aちゃんのお母さんも「そんなに持たせていない」と驚いていました。家が近かったため、すぐに公園まで来てもらい、その場で子どもたちから詳しく話を聞くことに。
すると、Aちゃんは「親の財布から少しずつお金を勝手に取っていた」と打ち明けたのです。まさか親のお金を持ち出していたとは思わず、私はショックを受けました。Aちゃんのお母さんも、「おかしいなって思うときもあったけど、信じていたのに」と涙を流していました。
Aちゃんのお母さんは、Aちゃんに、人のお金を勝手に持ち出すことは絶対にしてはいけないと注意しました。私からも娘を含め、その場にいた子どもたちに、友だち同士でお金の貸し借りをしたり、おごったりおごられたりしないよう、改めて伝えました。
そして、レジャーシートに並べられていたお菓子は、Aちゃんが持ち出したお金で買ったもの。娘もお菓子をもらっていたのなら弁償しなければと思い、いくら支払えばいいか尋ねました。
すると、Aちゃんから「娘ちゃんはお菓子を受け取ってないよ」と言われました。娘にも確認すると、「お菓子は食べなかった」と言います。私は日頃から、友だち同士でお金を貸し借りしたり、おごり合ったりしないよう娘に話していました。娘はそのことを覚えていて、友だちが買ったお菓子にも手をつけなかったようです。
Aちゃんのお母さんからも「もしお菓子をもらっていたとしても、悪いのは完全にうちの子だから気にしないでほしい」と言われました。
あの日、公園で大量のお菓子を目にしたとき、違和感をそのままにせず、その場で娘に話を聞いてよかったと思います。もし気づかないままだったら、さらに大きな金銭トラブルにつながっていたかもしれません。
私が普段から伝えていたルールを娘が守っていたことにはホッとした一方で、子ども同士の遊びの中でこれほど大きなお金が動いていたことには驚きました。今回の出来事をきっかけに、友だち同士でのお金のやり取りについて、改めて娘と話し合いました。
娘はこの一件以来、友だち同士で「遊ぶときはお金を持って行かない」と決めたそうです。その後、同じようなトラブルは起きていません。
著者:早乙女有真/40代女性。再婚し3年目。2010年女の子、2012年男の子、2015年女の子、2018年女の子、2025年男の子の母。会社員。現在育休中。趣味はワイヤーアートやアクセサリー作り。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)