芸術の道を希望していた娘
高校生だった娘は、芸術系の専門学校へ進学したいと強く希望していました。しかし私は、「将来は安定した職に就いてほしい」という思いから、その希望を素直に受け入れることができませんでした。娘の気持ちを十分に聞かないまま、近隣の短大へ進学するよう強く勧めてしまったのです。
娘とは何度も話し合いましたが、私は自分の考えをゆずりませんでした。娘は最後には私の説得に折れ、希望していた専門学校ではなく、短大へ進学することになりました。
短大進学後に変わった娘
短大へ入学した娘は、以前に比べてどこか元気がないように見えました。
かつては将来の夢を笑顔で語っていたものの、進学後はそうした話をすることもなくなりました。卒業後は一般企業に就職しましたが、高校時代の進路を巡る出来事を境に、娘は私と距離を置くようになったのです。
私は娘の幸せを願って進学先を勧めたつもりでした。しかし、親子の間に距離ができたことで、自分の判断は本当に娘のためだったのだろうかと考えるようになりました。
年月を経て聞いた娘の本音
それから年月がたち、娘も親となりました。現在は、娘とは以前のように普通に話せる関係に戻っています。そんなある日、娘が進路を決めた当時のことを振り返り、ぽつりと「あのとき、お母さんに自分の夢を全否定された気がして悲しかった」と言いました。
その言葉を聞き、胸が締め付けられました。娘の将来を心配していたはずなのに、私は娘の思いよりも、自分が安心できる進路や価値観を優先していたのです。娘が大切にしていた夢や気持ちを傷つけてしまったことを、今でも深く後悔しています。
過去の選択をやり直すことはできません。だからこそ今は、成長した娘が自分で決めたことを応援し、温かく見守るよう心がけています。
まとめ
この経験を通して、親が自分の考える「正解」を押し付けるのではなく、まず子どもの話に耳を傾け、その意思を尊重することの大切さを学びました。相手を思う気持ちがあるからこそ、自分の価値観だけで判断せず、相手が何を望んでいるのかをしっかり聞く必要があるのだと実感しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:高橋恵子/60代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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