つきまとい被害に遭っていた女性・ゆうきを助けたことをきっかけに、圭太は既婚であることを隠したまま彼女と関係を深め、一線を越えていました。夫の様子に違和感を募らせた凪は、圭太が眠った隙にスマホを開き、見知らぬ女性と寄り添う写真と甘いやり取りを目にしてしまいます。
夫の裏切りをはっきりと知った凪は、証拠を残そうと震える手で画面を撮影しました。相手の女性には既婚であることを隠し、家族でマイホームの内見に行った日にも会っていたと知り、こみ上げる涙のなかで「圭太を、許さない」と深い痛みを胸に刻みます。それでも娘の前では、母として気丈にふるまおうとする凪でした。
そんな凪に、圭太が「明日から1泊の出張が入った」と告げます。後輩と2人で行くという夫の言葉を、凪は信じきれずにいて——。
夫の出張に胸騒ぎが止まらない私
娘の萌が差し出したおもちゃのごはんを、凪は「いただきまーす」とやさしく受け取ります。ぎゅっと抱きしめながら、「こんな親でごめんね」「ママはもっと強くなるから」と胸の内でつぶやく凪。夫の裏切りを知ってもなお、娘の前では母として気丈にふるまおうとしていたのでしょう。
そんな折、圭太から電話が入ります。「実は明日いきなり出張が入ったんだ」と、1泊の予定で後輩と2人で行くという圭太。凪はスーツをクリーニングから受け取ってほしいと頼まれ、動揺を抑えながら「そうなんだ」と応じるほかありませんでした。
翌朝、圭太の出発後、「まさか出張先で落ち合うなんてことないよね?」——最悪の想像を打ち消したい思いを抱えながら萌にごはんを食べさせる凪。
しかし、凪の思いと裏腹に、ゆうきはサングラスをして機内に現れました。圭太はゆうきを見つけると、「来てくれてありがとう」と、後輩に隠れて小声で声をかけます。その言葉に、ゆうきはうれしそうに頬を赤らめました。
一方、凪の割り切れない思いは消えません。
「夜、圭太に電話してみよう」
圭太のスマホには、ゆうきから「仕事は何時ごろ終わるの?」というメッセージが届いていました。後輩の誘いを「朝早かったから眠い」と断った圭太は、その裏でゆうきと落ち合う約束を交わしていたのです。
「ちょうど今ホテルに着いた!」と弾むゆうき。「803号室 今すぐおいで」「ゆうきに早く会いたい」という圭太の言葉に、頬を染め、エレベーターで8階へと上がっていきます。凪の願いもむなしく、2人の距離はさらに縮まっていくのでした。
◇ ◇ ◇
信じたい気持ちと拭いきれない疑いのあいだで、不安に押しつぶされそうなとき、幼い子どもの無邪気な笑顔やなにげない言葉に救われることもあるでしょう。
一方で圭太は、妻に隠れて出張先でゆうきと会おうとしていました。仕事で家を離れる機会を利用してまで裏切りを重ねる行動は、家族からの信頼をさらに損なうものではないでしょうか。
夫婦の間にすれ違いや迷いが生じたときこそ、別の相手との関係に逃げるのではなく、まずはパートナーときちんと向き合うことが大切なのかもしれません。
おーちゃん