つきまとい被害から助けたことをきっかけに、圭太は既婚であることを隠したままゆうきと関係を深め、一線を越えていました。夫の様子に違和感を覚えた凪は、圭太のスマホでゆうきと寄り添う写真を目にし、裏切りをはっきりと知ってしまいます。深く傷つきながらも、娘の萌の前では母として気丈にふるまう凪でした。
やがて圭太は「1泊の出張」中、出張先でゆうきと落ち合います。最悪の想像を打ち消したい凪の願いもむなしく、2人の距離はさらに縮まっていくのでした。
疑いを一人で抱えきれなくなった凪は、ある夜、友人のA子に胸の内を打ち明けます。驚いたA子は、凪の力になろうと、ある提案をしてきました。その言葉はありがたいはずなのに、凪の心はなぜか小さくざわついて――!?
友人に夫の浮気を打ち明けた結果
娘の萌と過ごしていても、頭の中は夫・圭太のことでいっぱいになってしまう凪。夫の携帯で見つけてしまった、見知らぬ女性と寄り添う一枚の写真……。「もう何もかも信じられない」という思いが、心から離れないのです。
そんなこととは知らず出張中の圭太は、ゆうきと関西の街で夜を過ごしていました。それを知らない凪は「さすがにこの時間ならホテルにいるはず」と電話をかけますが、何度かけても夫は出ず、留守番電話に切り替わるたびに不安が高まります。
夜も更けたころ、ようやく鳴った着信に「圭太……!」と期待した凪でしたが、相手は久しぶりに連絡をくれた友人のA子でした。明るい声に触れて張りつめていた気持ちがゆるんだのか、こらえきれず「圭太が浮気してるの……」と、一人で抱えてきた不安を口にします。
事情を聞いたA子は、「それが本当なら突き止めなきゃ」と前のめりになり、「私が圭太くんの後をつけて証拠をとってくる」とまで申し出ます。友人として力になろうとしてくれているはずの言葉でした。
それは必要とも思われる提案でした。しかし凪は、真実を知ることが怖いのか、その提案になぜか胸がざわつくのでした。
◇ ◇ ◇
大切な人への疑念が生じたとき、真実を知りたいと思う一方で、関係が壊れるような事実を知ることに怖さを感じることもあるのでしょう。周囲からの「はっきりさせたほうがいい」という善意の言葉も、心の準備ができていないときには、かえって葛藤を深めてしまうことがあるかもしれません。心が傷つき、揺れ動いているときは、周囲の言葉に流されて答えを急ぐのではなく、自分の不安や恐れに目を向けながら、本当はどうしたいのかを確かめる時間を持つことも大切なのかもしれませんね。
おーちゃん