萌香は「もう寝坊できないから、6時半に起こして!」と律郎にお願いします。「家族なんだから助けてよ」と訴えますが、律郎から「その家族って枠に縛られるのがイヤで、ママは出ていったんじゃない?」と指摘されてしまいました。
その言葉に動揺した萌香は、彼氏の真吾さんに相談します。すると真吾さんからも「家族全員がママに甘えすぎていたんじゃない?」と言われ、さらに「これを機に一人暮らししてみたら?」と提案されることに。
萌香はそれを同棲の話だと期待しますが、真吾さんは「今は同棲したくない」ときっぱり。自分がママの代わりになるのは避けたいと告げられます。萌香が「家事だってやればできる」と反発すると、真吾さんから「お試し同棲してみる?」と提案されて……。
ウチも家出すればいいんだ!















真吾さんとのお試し同棲が決まり、るんるんで帰宅する萌香。このまま結婚まで進むかも、と浮かれますが、ママがいない今、自分からパパに同棲の話をしなければならないことに気づきます。
パパに反対されることを想像した萌香は、「自分もママみたいに黙って家を出ればいい」と考えます。そして律郎に、家を出たあとのパパのサポートをお願いしようとしますが、律郎は即拒否。「弟をスケープゴートにして自分だけ逃げる気?」と指摘され、萌香はたじたじに。さらに律郎から、来年の就職で家を出る可能性もあると聞かされ、萌香は驚きます。
律郎は、「パパがひとりになっちゃうから、ママには戻ってきてほしい」と本音をこぼします。しかし萌香は、「ママは離婚覚悟で家出しているのだから、戻るのは無理なのでは?」と考えるのでした。
◇ ◇ ◇
環境を変えれば、今の問題から抜け出せるように感じることがありますよね。けれど、自分の考え方や行動が変わらないまま家を出ても、同じような負担をまた別の誰かに押しつけてしまうことがあるのかもしれません。面倒な部分を誰かに任せてしまえば、それは自立ではなく、甘える相手を変えただけになってしまいます。
本当に大切なのは、どこで暮らすかよりも、自分のことを自分で引き受ける覚悟を持つこと。新しい生活を始める前に、まずは今まで誰かに頼りきっていなかったかを振り返りたいですね。
紙屋束実
