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姉「領収書は?証拠がなきゃお金は渡せない」母の死後、一度も見舞いに来なかったのに遺産を主張→諦めた私は

闘病を続けていた母が亡くなったときの話です。父はすでに他界しており、母の入院や通院、自宅でのケアは、3人きょうだいの末っ子である私が主に担っていました。当時の私は、小さな子ども2人を育てながら母のお世話をする毎日。時間にも気持ちにも余裕がなく、精いっぱいの日々を過ごしていました。

一度も見舞いに来なかったのに遺産を主張する姉

兄は遠方に住んでいたため頻繁には来られませんでしたが、時間をつくっては母のお見舞いに来てくれ、私にとって頼もしい存在でした。一方、姉は母の闘病中、一度もお見舞いに来ませんでした。私から何度か「会いに来たら?」と声をかけても反応はなく、母のケアを手伝ってくれることもありませんでした。

 

そんな母が亡くなり、葬儀やさまざまな手続きを進めていたときのこと。突然、姉が「遺産に関することは私がやる」と名乗り出たのです。生前、私は母から「いろいろお世話をしてくれたあなたが、一番多く受け取りなさい」と言われていました。しかし姉はその話を受け入れず、「3人で均等に分ける」と主張。すると兄が、「母のためにかかった費用もほとんど〇〇(私)が出しているんだから、少しでも多く渡したら?」と言ってくれました。ところが姉は、「領収書は? レシートは? 証拠がないなら渡せないでしょ」と譲りません。私は、日々の生活にかかるもので、自分たちのものと一緒に買ったりしたものも多く、わざわざ領収書まで取っていませんでした。

 

さらに姉は、母の通帳まで細かく確認し、「この日にお金を引き出しているけど、何に使ったの?」と、一つひとつ私に確認してきたのです。母を亡くしたばかりで、ただでさえ心身ともに疲れ切っていた私。次第に言い争うことさえ嫌になり、「もういいよ。好きにして」と姉の言う通りに遺産を分ける事にしました。すると姉は満足そうに、「そっか」とひと言。こうして遺産についての話し合いは終わりました。

 

本当は、私は自分が兄や姉より多くお金が欲しかったわけではありません。ただ姉から、「頑張ったね。ありがとう」「なかなか行けなくてごめんね」と、ひと言でも言ってほしかっただけなのです。 後日、私はその気持ちを姉に伝えました。すると姉も、「そうだよね。勝手なことばかりしてごめんね」と謝ってくれました。それからは姉との間にギクシャクした空気が残ることもなく、以前と変わらず過ごせています。

 

◇ ◇ ◇

 

家族の介護や看病では、誰がどれだけ時間や費用を負担していたのか、ほかの家族には見えにくいこともあります。だからこそ、後からお金の話で行き違いが起きないよう、立て替えた費用の領収書を残したり、支出をメモしたりしておくことも大切です。

 

また、お金の問題に見えても、その背景には「頑張りをわかってほしい」「ひと言ねぎらってほしい」という気持ちがあることも。家族だからこそ言わなくても伝わると思わず、気持ちを言葉にして伝えることが、すれ違いをほどくきっかけになるのかもしれません。

 

 

著者:佐藤あかり/40代女性・会社員/女の子2人の母。

イラスト:さくら

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)

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