記事サムネイル画像

「どうして…」義母の部屋に残された1枚の書類。直葬を終えた私が申し訳なさを抱いたワケ

近年、通夜や告別式をおこなわず、火葬のみで見送る「直葬」が葬儀の選択肢の一つとなっています。実際に家族を直葬で見送った2人の女性は、その後どのような思いを抱いたのでしょうか。体験談を紹介します。

 

直葬に決まった日のこと

葬儀エピソード イメージカット

 

「まさかあんな展開になるなんて」義母が亡くなった直後、遺族で慌ただしく話し合いを進め、流れに押されるように直葬となりました。深く考える余裕もなくその判断を受け入れたものの、後日意外な事実を知り……胸がモヤっとしました。

 

義母が亡くなった日、遺族同士の話し合いでは葬儀形式をすぐにでも決定したいという雰囲気でした。大きな式を開くより、静かに送り出す形がいいという意見にまとまり、その流れに従うように直葬(通夜や告別式をおこなわず、火葬のみをおこなう形式)となりました。混乱の中で決めたことでもあり、当時はそれでよかったのだと思っていました。

 

数日後、義母の部屋を訪れた際、1枚の書類を発見しました。義母が葬儀費用に備える保険に加入していたことがわかったのです。書類を見つけたときは思わず固まりました。「どうして話に出なかったんだろう」と不思議に感じ、遺族間で情報を共有できていなかったことに少し驚きが残りました。

 

◇◇◇◇◇

 

直葬を選んだこと自体に後悔はありませんが、義母が「備えてくれていた」という事実を知り、その気持ちを汲めなかったことに申し訳なさが残りました。

 

葬儀の形式を決める際は、慌ただしい中でも一度立ち止まり、エンディングノートや保険に関する書類の有無を確認することが大切だと痛感しました。「もしも」の時に備えて、元気なうちから家族でお金や形式について共有しておくことが、本当の意味での「後悔のない見送り」につながるのかもしれません。

 

著者:長谷川とらこ/50代女性・主婦

イラスト:はせがわじゅん

 

 

静かな直葬と残された思い

葬儀エピソード イメージカット

 

2024年の3月、母が旅立ちました。その知らせを受けたとき、覚悟はしていたつもりでしたが、やはり胸の奥が締め付けられるような寂しさを感じました。

 

母は脳梗塞を患い、その後は長年通っていたデイケアを経て、認知症対応の老人ホームでの生活が始まりました。

 

施設は県外にあり、コロナ禍には面会も思うようにできませんでした。それでも、在来線を何度も乗り継いで母の顔を見に行った日々は、今でも忘れられません。

 

ガラス越しの面会や短い会話の中でも、母の笑顔を見るたびに「また来るね」と約束して帰路に着いたことを思い出します。

 

母は、家族だけで見送る直葬となりました。父はすでに他界しており、見送ったのは兄妹と私の家族、そして義母や子どもたちです。通夜や告別式はおこなわず、静かに火葬のみを執りおこないました。

 

母の知人には声をかけず、「寂しくなかったかな」と心のどこかで感じながらも、静かに見送る時間は、母との思い出をゆっくり振り返るきっかけにもなりました。

 

最近は、こうした小規模な葬儀も珍しくないように感じます。家族や親族が遠方に暮らしているなど、それぞれの事情に合った見送り方が選ばれているのかもしれません。

 

これからを見据えて

母を見送ってから、自分自身のこれからについても考えるようになりました。「子どもたちに負担をかけたくない」という思いが強くなり、終活という言葉が身近に感じられます。

 

葬儀費用への負担感や、十分な貯蓄がないことなど、現実的な不安もありますが、今できることから少しずつ準備を進めていこうと思いました。

 

◇◇◇◇◇

 

母の死をきっかけに、人生の有限さと家族の絆の大切さを改めて感じました。人生、何が起こるかわからないからこそ、心の整理と備えをしておくことが、残される家族への思いやりなのだと実感しています

 

著者:時田路美/50代女性・パート

 

まとめ

葬儀では、故人の思いをどこまでくみ取れるか、悩むこともあるでしょう。ただ、元気なうちに自身の葬儀について家族と話し合う機会は、なかなか持ちにくいものです。今回の体験談からは、希望や備えが共有されていないことで、見送る側に迷いや心残りが生じることもあると感じられます。

 

誰かの葬儀に参列したときなどは、少しずつ話題にしておくことが、納得のいくお別れにつながるのかもしれません。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※一部、AI生成画像を使用しています

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

暮らしの新着記事

PICKUP