突然怒鳴られて固まる私
「邪魔だ! ベビーカーくらい畳んで乗れ!」突然の怒声に、私は頭が真っ白になりました。利用したのは、ベビーカーを畳まずに乗車できるバス。車内もそれほど混んでいませんでした。
それでも、子どもを抱っこして荷物も持っている私は、すぐに動けません。周囲の視線も集まり、怖くて「すみません……」と謝ることしかできませんでした。
すると、近くにいた若い女性が男性に向かって口を開きました。「小さい子を抱えてベビーカーを畳むのは大変ですよ」さらに、運転手さんも続けて声をかけてくれたのです。「そのまま乗って大丈夫ですよ。こちらで固定しますね」
畳めと怒鳴る男性の前で、運転手さんがはっきりと乗車を認めてくれました。先ほどまで怖くてたまらなかった私は、2人の言葉にようやくほっとしました。
怒鳴っていた男性は……
女性と運転手さんのおかげで、私は無事に乗車できました。一方、怒鳴っていた男性はバツが悪そうな様子に。そのまま離れた席へ移動していきました。
私ひとりでは、謝ることしかできなかった場面。けれど、女性が声を上げ、運転手さんも対応してくれたことで、それ以上男性に責められることなく席に着けました。安心すると、涙が出そうになりました。
子連れでの外出は、荷物も多く、思い通りに動けないこともあります。突然怒鳴られた怖さとともに、ためらわずに声をかけてくれた2人のやさしさが心に残りました。いつか私も、困っている人を見かけたときに、さりげなく手を差し伸べられる人でいたいです。
著者:山田 美咲/30代女性/5歳の女の子と夫の3人家族。平日は会社員として働いています。休日に家族とお出かけするのが楽しみです。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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