ママの不在から1カ月以上が過ぎ、近所に住む梅村さんも異変を感じていました。パパはスーパーで梅村さんにママのことを聞かれ、とっさに「実家にいる」と説明します。
一方、律郎も以前、梅村さんからママの近況を尋ねられ、「仕事で県外に行っている」と答えていました。家族の説明が食い違う中、梅村さんは何か言いたげな様子を見せます。
家族には言えなかったことを、ママは梅村さんに相談していたのかもしれない。そう考えた蒲倉家は、次の休みに梅村さんを訪ねてみることにしますが……。
ピンポーン。モニターの先にいたのは……まさかの!














休みの日の朝、梅村さんの家を訪ねようとしていた蒲倉家。すると出かける前に、家のチャイムが鳴ります。律郎がモニターを確認すると、そこに映っていたのはまさかの警察官。パパは「多恵子に何かあったのか!?」と不安になりますが、律郎は警察官の後ろに梅村さんがいることに気づきます。
玄関に出ると、警察官は「交番勤務の則武です」と名乗ります。さらに、見知らぬ女性が「突然警察の方と立ち寄って申し訳ございません」と謝罪しました。すると梅村さんは必死な様子で、「多恵子さんはどこに行ったの!?」「多恵子さんを出して!」と訴えます。見知らぬ女性が「お母さんは黙って」と制止するのを聞き、家族はその女性が梅村さんの娘だと知り、驚くのでした。
◇ ◇ ◇
身近な人の異変に気づいても、家族だけで「きっと大丈夫」と決めつけてしまうことがありますよね。けれど、外から見ている人のほうが、かえって小さな違和感に気づいている場合もあるのかもしれません。
心配して声を上げた人に対して、「大げさだな」「面倒だな」と感じてしまうと、本当に向き合うべきサインを見落としてしまうこともあります。特に、本人と連絡が取れない状況では、周囲の不安にも耳を傾けることが大切です。
家族だから何でも知っているとは限りません。むしろ、家族が知らなかったつながりや、本音を話せる相手がいた可能性もあります。自分たちの都合だけで受け止めるのではなく、「なぜそこまで心配してくれているのか」にも目を向けたいですね。
紙屋束実
