「そのときは奢ってね」図々しい義姉の要求
ある日、義姉が突然わが家にやってきました。開口一番、「本当に結婚式はやらないの?」と尋ねてきたのです。私が「やらないつもりです。2回目ですし、2人とも派手なことが苦手なので……」と答えると、義姉は一瞬うなずいたものの、「そうね、美男美女でもないし、もう1回挙げる必要はないわね」と笑いながら言い放ちました。
すぐに帰ってほしかったのですが、義姉は話をやめる気配もなく……。やがて話題は、私の実家のことに。私の両親は地元で料理店を営んでおり、常連のお客さまにも恵まれた繁盛店です。
すると義姉は、「人気店なんでしょ〜? いつか行くから、そのときは奢ってね」と軽い調子で言い、さらに「家族全員で行くから、お酒もたっぷりお願いね。うちの家族は酒豪なの」と、当然のように要求を重ねてきたのです。
「店長の権限でタダにして!」義姉の要求
1カ月ほどたったある日、義姉から突然連絡がありました。「高級寿司店で働いてるって本当? しかも店長なんでしょ?」と尋ねてきたのです。私は「はい。実家が飲食業だったこともあり、子どものころから興味があって」と答えました。
すると義姉は、「今度、家族全員で行くから! 店長の権限でタダにして!」と、当然のように言い出したのです。私は「すみません、それは難しいです」と断りましたが、義姉は「なんでよ。家族なんだから融通をきかせてよ」と不満をあらわに。
さらに、「じゃあ、あなたが払えばいいじゃない。それなら問題ないでしょ? そんな高級店の店長なら、給料もかなりもらってるんでしょ?」と詰め寄ってきて……。
私は「給料はごく普通です。それに、夫から『お義姉さんたちには絶対に奢らないように』と言われているんです」と伝えました。すると義姉は、「はぁ? 弟が? なにそれ!」と声を荒らげました。
「一度奢れば、また要求されるからって。夫は『自分の家族はすぐ調子に乗るから』と言っていました」と続けると、義姉は激怒。「なんて冷たいの! 家族なんだから、優遇してくれてもいいじゃない!」と叫びましたが、私は「申し訳ありませんが、ご馳走することはできません」ときっぱり断りました。
「あなたのツケで」高級寿司を満喫する義姉
しばらくして、義姉から突然連絡が入りました。「お寿司おいしいわ〜! いいウニって、こんなにおいしいのね」と浮かれた様子です。怪訝に思い、「お寿司を召し上がっているんですか?」と聞くと、義姉は「ええ、あなたの店でよ」と当然のように答えました。
驚いて「今、お店にいるんですか?」と尋ねると、「両親の結婚記念日だから家族みんなで来てるの。今日は出勤してなかったのね〜」とのこと。不安になり、「お会計は大丈夫ですか?」と確認すると、義姉は笑いながら「問題ないわ。あなたのツケにしてもらうから」と言い放ったのです。
私は「奢らないと前もって伝えましたよね?」と問いただしました。すると義姉は、「今日は両親の記念日なんだから、プレゼントだと思って払ってよ。義妹が高級寿司の店長なんて超ラッキー! 支払いよろしくね」と続けます。私が「自分で払ってください」と断っても、義姉は「あんたが払って。今日の分は店長のツケで」と繰り返します。
そこで私は、「お伝えしていませんでしたが……先月末で退職しました。それに、そもそもツケはできません」と告げました。すると義姉は、「それじゃ困るのよ! そのつもりで高いネタばかり頼んだし、高いお酒も開けてるの!」と大慌て。「元店長の力で割引くらいできるでしょ?」とすがってきました。
私は「辞めた職場にそんなお願いはできません」と断りましたが、義姉は「でもお金がないの!」と必死です。「現金がないならカードを使えばいいじゃないですか。来月は大変かもしれませんが、食い逃げにはならないでしょう」と返すと、義姉は「嫌だ!」と子どものように返してきて……。
「冷たい嫁ね!」逆ギレする義姉のその後
最終的に義姉は、「弟はこれまで親の世話をしてこなかったでしょ! 今まで何もしなかったんだから、今払うべきよ」と、夫に責任を押しつけようとしてきました。
私は冷静に、「夫は結婚前に、家族から散々お金を搾り取られたと言っていました。私たちが支払う義理はありません」と返しました。すると義姉は「冷たい嫁ね!」と罵ってきましたが、「そもそも、人をアテにして飲み食いすること自体が間違っています。私たちは関係ありませんので、ご自分でなんとかしてください」と突き放しました。
その後、事情を知った義姉の夫が、しぶしぶカードで支払ったそうです。義姉からは嫌味の混じったメールが届きましたが、それを最後に連絡は一切なくなりました。おそらく、私に近づいても何の“旨み”もないと悟ったのでしょう。
夫は以前から「一度でも情をかければ、とことん搾取される」と話していました。その言葉どおり毅然と対応したことで、私たちは被害を受けずに済みました。これからも夫とふたり、自分たちの生活を大切にしながら、穏やかに暮らしていきたいと思っています。
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お金に関することは、「できないことはできない」と明確に伝え、必要な線引きをしておくことが、トラブルを防ぐひとつの方法かもしれません。夫婦であらかじめ「親族であっても無理な金銭負担は引き受けない」などの方針を共有しておくと、いざというときにも対応しやすくなります。まずは自分たちの暮らしを大切にしながら、穏やかに過ごしていきたいですね。
【取材時期:2026年9月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。