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「えいっ!」粉瘤をつぶすのが癖。腫れて受診した私が処置中に聞いた医師の声【医師解説あり】

基本的に自然治癒は期待できないできもの「粉瘤」。状態によって治療方法や経過はさまざまです。受診や治療の過程で予想外の出来事を経験した、3人の女性の体験談を紹介します。

 

粉瘤をつぶしてしまった日

粉瘤治療 イメージイラスト

 

本当は触ってはいけない粉瘤(ふんりゅう/皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物がたまる良性の皮下腫瘍)でしたが、つぶすのがつい癖になっていました。

 

しかしある日、つぶした部分が腫れてしまい、このままではまずいと観念して病院に行く決心をしました。私が行ったのは美容皮膚科でした。切開して膿や袋を取り出す際、医師は「えいっ!」「えいっ!」「あれ? 出てこないな」と真剣に頑張ってくれているのが伝わってきました。

 

担当してくださった医師はとても感じの良い方で、緊張していた気持ちも和らぎました。手術そのものは無事に終わり、少しほっとした出来事として今も印象に残っています。

 

◇◇◇◇◇

 

つい「いつものこと」と軽く考えて粉瘤をいじってしまいましたが、その後、腫れが生じ、医療機関で処置を受けることになりました。今回、美容皮膚科の先生の真摯な対応に救われ、無事に治療を終えられましたが、一番の学びは「体の異変を甘く見ず、自分で解決しようとしないこと」です。 小さな変化であっても、プロの手に委ねる安心感と大切さを改めて実感した、忘れられない体験となりました。

 

【久野先生からのアドバイス】

 

・絶対に自分では「つぶさない」

粉瘤は、皮膚の中に「袋」があり、そこに老廃物が溜まっている状態です。無理につぶすと、袋が皮膚の下で破れて中身が周囲に広がり、強い炎症を起こすことがあります。そこに細菌感染が加わる場合もあります。激痛や強い腫れの原因になるため、触らずに受診してください。

 

・薬だけで「完治」することはない

抗生物質などの飲み薬は、あくまで「腫れ(炎症)」を抑えるためのものです。原因となる袋状の構造が残っていると、一度腫れが引いても、再び炎症を起こす可能性があります。根治を目指す場合は、袋状の構造を含めて摘出する治療が検討されます。

 

・炎症が起きる前に相談を

赤みや腫れ、痛みが強い場合は、まず切開して内容物を排出し、炎症が治まってから改めて摘出を検討することがあります。切除を希望する場合は、炎症がない時期に医療機関へ相談すると、治療の選択肢を検討しやすくなります。

 

監修/久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)

PRIDE CLINIC 院長。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などをおこなっている。それらの経験を通じ、気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを目指している。

 

著者:山本なつ/40代女性・会社員

 

できものの除去手術で起きた予期せぬ事態

粉瘤治療 イメージイラスト

 

耳の裏にごく小さな粉瘤ができました。最初は痛みもなく気にしていませんでしたが、時々熱を持って腫れることがありました。再発を繰り返すのも怖くて、思い切って手術を受けることにしました。

 

処置はあっという間に終わり、痛みも少なくて安心していたのですが、数日後、鏡で確認したときに違和感を覚えました。鏡で見る限り、粉瘤があったと私が認識していた位置と、切開痕が少しずれているように見えたのです。

 

粉瘤が小さかったことが関係しているのか、ほかに理由があるのか、私には判断できませんでした。手術後に気になることがあれば、自己判断せず、医師に確認することが大切だと感じました。

 

◇◇◇◇◇

 

今回の経験から、医師の判断を信じつつも、自分の体の状態をよく観察することや医師とコミュニケーションを取ることが大切だと感じました。

 

【久野先生からのアドバイス】

最後に、もしよろしければ、手術を受けられた病院に「手術した場所がずれていたようだということ(それによって粉瘤が残っている可能性があること)」という事実を一度伝えて相談してみるのも一つの方法です。手術を受けた病院に相談することで、状況の確認や、今後の対応について検討してもらえる可能性があります。

 

監修/久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)

PRIDE CLINIC 院長。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などをおこなっている。それらの経験を通じ、気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを目指している。

 

著者:阿部かおり/20代女性・アルバイト

イラスト:ふるみ

 

 

おなかにこぶし大のできものが!

粉瘤治療 イメージイラスト

 

おなかにこぶし大の粉瘤(ふんりゅう/皮膚の下に袋状ののう腫ができ、皮膚から出た皮脂や角質などの老廃物が袋の中にたまってできた腫瘍)ができて病院を受診しました。大きい粉瘤だったので不安はあったものの、そんなに大変な治療にはならないだろうと思っていたのですが……。

 

医師からは「通院なら毎日2時間の点滴を3カ月以上、入院なら毎日6時間を1週間」どちらかを選ぶように言われました。どちらを選んでも時間の負担が大きい治療計画に、すぐに答えは出せませんでした。

 

毎日2時間の通院を3カ月以上続けるとなると、仕事や生活に影響が出そうで、不安が募ります。逆に入院なら1週間で終わるものの、1日6時間の点滴はかなりの拘束時間に思えました。どちらにも不安はありましたが、早く治したい気持ちが強く、私は入院を選ぶことにしました。

 

◇◇◇◇◇

 

短期間で治療を終えることを最優先したい気持ちが決め手となり、最終的に入院を選びました。当初は粉瘤の治療は簡単な処置で済むと思っていましたが、長期的な点滴治療という選択肢を知ることで、治療の負担は病状だけでなく治療法によって大きく変わるという学びを得ました。

 

【久野先生からのアドバイス】

 

粉瘤が急激に大きくなったり、痛んだり、赤みや熱を持ったりする場合は、炎症や細菌感染を起こしている可能性があります。感染が周囲に広がり、蜂窩織炎<ほうかしきえん>などを併発している場合は、手術だけでなく抗生物質による治療が必要になることがあります。

 

今回のように「点滴による長期治療」が必要になるのは、感染が重度で、抗生物質を静脈から大量に投与する必要があるためです。炎症が進行するほど、治療の期間や負担(入院、点滴時間)は大きくなります。粉瘤は放置せず、小さいうち、または痛みが出る前に皮膚科を受診しましょう。

 

監修/久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)

PRIDE CLINIC 院長。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などをおこなっている。それらの経験を通じ、気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを目指している。

 

著者:土門マリコ/60代女性・会社員

イラスト:ほや助

 

まとめ

3人の体験談から、粉瘤は大きさや状態によって、治療方法や経過がさまざまであることがわかります。小さなできものでも、油断できないことがあると考えさせられます。腫れが引かない、できものが大きくなる、痛みやにおいが出るなど普段と異なる変化がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※一部、AI生成画像を使用しています

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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