紙の地図を持つ私に「今どき?」
ある日、友人に誘われて地域のハイキング会に参加しました。参加者は10人ほどで、初めて一緒に歩く人も何人かいました。
出発前、私はいつものように紙の登山地図を取り出し、その日のコースを確認していました。すると、それを見た参加者の一人から「今どき紙の地図ですか? スマホがあれば十分ですよ」と笑われました。
周りにもスマートフォンでルートを確認している人が多く、私は少し気まずい気持ちになりました。それでも、山では何があるかわかりません。長年続けてきた習慣でもあったため、地図を折りたたんでリュックに入れ、そのまま出発しました。
スマホの地図が表示されず、道に迷いかけて
しばらくは順調に歩いていましたが、山の奥へ進むにつれて分岐の多い場所に差しかかりました。そこで先頭を歩いていた人が立ち止まりました。
スマートフォンで地図を確認しようとしても、通信状況が悪く、地図やルートが思うように表示されなかったのです。「こっちだったかな」「いや、反対じゃない?」と意見が分かれ、参加者の間にも少しずつ不安が広がっていきました。
そこで私は、リュックから紙の地図を取り出しました。近くの分岐や山の形、少し前に通った目印などを地図と照らし合わせながら現在地を確認すると、進むべき方向を絞ることができました。「たぶん、こちらの道で合っています」と伝え、皆で慎重に進むことになりました。
「持っていてくれて助かりました」
歩き始めた直後は半信半疑の人もいたようですが、やがて地図に載っていた目印が見えてきました。そして予定していた休憩地点へ無事に到着することができたのです。すると参加者から、「紙の地図って、こういうときに大事なんですね」「持っていてくれて助かりました」と声をかけてもらいました。
出発前に私の地図を見て笑っていた人も、「すみません。完全にスマホ任せになっていました」と申し訳なさそうに言いました。私は責める気持ちはなく、「スマホは便利ですけど、念のため持っておくと安心ですよ」と答えました。
まとめ
便利なものを活用することはもちろん大切です。一方で、状況によっては昔から使われてきた道具や、長年身に付けてきた知識が助けになることもあるのだと感じました。「古いやり方だから」と恥ずかしがる必要はありません。今回の出来事をきっかけに、自分なりに続けてきた習慣や経験も大切にしていこうと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:今川光雄/60代男性・無職
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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