義実家へ行くとなかなか帰らない夫
同棲していたころから、夫は義実家へ行くと最低でも3時間は帰ってこない人でした。何時ごろ帰るのか教えてほしいと連絡しても、「もうすぐ帰る」「今から帰る準備をする」「今、帰り支度中」「もうすぐ出られそう」と返事があるものの、結局3〜5時間帰ってこないこともしばしば。
結婚後もそれは変わらず、新婚のころも妊娠中も同じでした。何度か「もう少し早く帰ってきてほしい」と伝えたのですが、「ごはんをすすめられたり、いろいろ話したりしているとなかなか帰れないんだよ」と説明されて終わり。
こちらにも生活の予定があるのに……と何度も思い、帰宅を待ち疲れて先に寝てしまう日もありました。
長時間滞在に限界を迎えて
長男の出産後、それまで夫ひとりで行くことが多かった義実家へ、私と息子も一緒に行くようになりました。多いときには月に5〜6回ほど訪れていたと思います。
持参したミルクの残りが少なくなり、息子が疲れてぐずり始めても、夫はなかなか帰ろうとしません。「もうちょっとで帰ろうね」と息子に声をかけるだけで、滞在時間はどんどん長くなっていました。
帰りの車内には、泣き疲れて声がかすれてしまった息子と、緊張が解けてどっと疲れが出た私。一方の夫は、義実家でリフレッシュできたのか元気いっぱいでした。
義家族はいつもやさしく迎えてくれていましたが、私たちが乳児を連れて頻繁に訪ねることで、少なからず気をつかわせているのではないかとも感じていました。
そして、息子が生まれて初めてのゴールデンウィーク。毎日のように「義実家へ行こう!」と言う夫にとうとう我慢の限界がきて、「義実家の負担とか、私たち家族の時間とか考えたことある? こんな頻度で行くのは私も息子もしんどいよ」と伝えました。
夫が義実家へ行きたがった理由
「しんどい」と言われた夫は、驚いた顔をしていました。話を聞いてみると、私が少しでも育児から解放され、誰かと話す機会を持てるようにという思いから、義実家へ行こうと提案していたそうです。
遠方に嫁いだ私にとって、義母と夫は身近に話せる相手でした。たしかに会話をするのは楽しいのですが、慣れない育児の真っただ中。できることなら家で少しでも寝る時間を確保したいですし、初めての育児を夫婦で一緒に経験したいという思いも強くありました。
いつもなら夫のやさしさにほだされてしまうところですが、このときは私も精神的に余裕がなかったのだと思います。「あなたの家族にとって私は他人だし、泣いている赤ちゃんをあやすのにも気をつかってると思う。もちろん私の気晴らしにはなるけど、今は気疲れのほうが大きい。私たち家族の時間も大切にしてほしい」と、率直な気持ちを伝えました。
私がここまではっきりと言うのは珍しかったからか、夫はすんなり受け入れてくれました。それから義実家を訪ねる頻度は、月1〜2回程度まで減っています。
義実家との付き合いは、これからも大切にしていきたいと思っています。ただ、あまりに頻繁だと義家族にも気をつかわせてしまいますし、わが家の家族だけで過ごす時間も減ってしまいます。
夫としては、私の負担を減らしたいという思いから義実家へ行こうと提案してくれていたようです。お互いの考えていることにずれがありましたが、私が本音を伝えたことで、夫も家族だけで過ごす時間を大切にしてくれるようになりました。
この一件で、義家族も含め、全員が心地よく過ごせる距離感とは何かを考え直すきっかけになりました。
著者:今西梨沙/30代女性・2023年、2024年に男児を出産。薬剤師資格保有。専門知識を生かして、健康や美容に関する記事を執筆している。サッカー観戦と料理が趣味。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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