節約家だと思っていた彼
彼は普段から、できるだけ無駄づかいをしないタイプでした。
外食へ行けば使えるクーポンがないか必ず確認し、買い物でも値段をよく比較してから購入。私はそんな姿を見て、「お金の管理がしっかりしている人なんだな」と感心していました。
そんなある日、付き合ってから初めて彼の部屋へ遊びに行くことになりました。
部屋に入って周囲を見渡した私は、思わずびっくり。棚にはフィギュアや限定グッズが所狭しと並び、これまで見たことのない彼の一面が広がっていたのです。
「これ、全部集めたの?」
驚いて尋ねると、彼はうれしそうに、自分が好きな作品のグッズなのだと教えてくれました。
節約していた意外な理由
話を聞いていくうちに、彼は趣味に毎月10万円以上使うこともあるとわかりました。
普段あれほど節約していたのは、単にお金を使わないためではなく、好きなものにできるだけ多く使うためだったのです。
もちろん、趣味にどれだけお金をかけるかは本人の自由です。ただ、私はそれまで彼のことを「お金の使い方が堅実で、自分と金銭感覚が近い人」だと思っていました。
そのため、日常生活では徹底して出費を抑える一方、趣味には大きな金額を使うという考え方に、かなりのギャップを感じたのです。
その後もお金の使い方について話すことがありましたが、お互いの感覚はなかなか合わず、最終的に彼とは別れることになりました。
彼の部屋を訪れたことで、節約家に見えても、どこにお金をかけるかは人によって大きく違うのだと知りました。将来を考える相手であれば、金額だけでなく「何にどれくらい使いたいのか」という価値観を知ることも大切なのだと感じた出来事でした。
著者:四谷加耶/30代女性・4歳の女の子を育てている母親、会社員。最近はお菓子作りにはまっています。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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