つたい歩きで私を追いかける次男
次男が生後9カ月になったころのこと。つたい歩きがじょうずになり、自分の行きたい場所へ自分で行けることがうれしかったようで、よく私を追いかけていました。そんなある日、リビングのドアを開けたまま玄関を掃除していると、ぺたぺたとつたい歩きをして近づいてくる次男の足音が聞こえてきました。
次男がくる前に、玄関の掃除を終わらせようと急いでいると、急にドアが「バタンッ」と閉まり、それと同時に次男の大きな泣き声が……。
指の先端が真っ赤に…
慌ててドアを開けると、指を挟んだようで指の先端部分が真っ赤。痛がって号泣している次男の姿がありました。保冷剤で指を冷やしますが、泣き止まない次男の様子に、心底ドアを閉めなかったことを後悔。
「ごめんね! ママが悪かったね! 痛かったねぇ……」と、私も必死になって次男をなだめました。挟んだ指をよく見ると爪の中に空気が入っているように見えます。次男が落ち着いたので、その日はとりあえず様子を見ることにしました。
爪が剥がれる事態に…
指を挟んでから数日の間は、内出血をして赤紫色になり、少し爪から膿が出ていました。それが約1週間もすると爪の間に隙間ができ始め、浮き上がっているような状態に。
次男が爪を引っかけないよう、絆創膏を巻いて保護。しかし、何かの拍子で絆創膏が取れてしまったようで、ついには付け根を残し、爪がベロンと剥がれてしまったのです。次男の痛々しい小さな手を見て、「本当にごめんね」と涙……。強い自責の念に駆られました。
その後すぐ皮膚科に行って処置をしてもらい、爪が生えてくるまでは常に絆創膏を巻いてあげるようにとのことでした。帰り道、キャッキャと楽しそうに笑う次男の笑顔を見て、この子がなるべく痛い思いをしないよう、注意していかなければいけないなと強く思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/おんたま
監修/助産師 松田玲子
著者:堀江ゆうき
二男の母。現在第三子を妊娠中。現在はフリーランスとして育児をしながら、体験談・出産・妊娠についての記事を執筆。