教えてくれたのは…株式会社ロイヤルオートサービス"中の人"

・株式会社ロイヤルオートサービス スズキアリーナ松本村井店 O・N店長
株式会社ロイヤルオートサービスは、車に関するあらゆる相談に寄り添い、地域の安心・快適なカーライフを支えている会社です。
今回は、スズキアリーナ松本村井店で日頃からお客様のカーライフをサポートしているO・N店長に教えていただきました。
車が冠水してしまったら、まずやってほしいこと

駐車していた車が水に浸かった、あるいは冠水した可能性がある場合、慌てて車を動かそうとせず、まずは次の点に注意しましょう。
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いきなりエンジンをかけない、スタートボタンを押さない
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「少しだけ動かしてみよう」と自己判断で走行しない
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水が引いていても、すぐに安全だとは判断しない
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どのくらいの高さまで水につかったのか、可能であれば周囲から確認する
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ロードサービスや販売店、整備工場へ連絡する
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海水や泥水に浸かった可能性がある場合は、その旨も整備業者に必ず伝える
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ハイブリッド車やEVの場合は、特に自分で触ったり動かしたりしない
何より大切なのは、車よりも人の安全を優先することです。
まだ周囲が冠水している状態で車を確認しに行ったり、車を守るために移動させようとしたりすることは避けてください。
大切なのは、「動くかどうかを確認しようとしないこと」です。
「エンジンがかかる=大丈夫」ではありません

冠水した車について、「すぐにエンジンをかけてはいけない」ということを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
エンジンの吸気口(空気取り入れ口)に水が入っている状態で始動すると、重大な故障につながる可能性があります。
また、たとえエンジンがかかったとしても、安全な車とは限りません。
現在の車には、エンジン以外にも数多くのセンサー、コンピューター、配線、コネクターなどの電子部品が使われています。
さらに車両の下側には、ブレーキや足回り、ベアリング、ジョイント類など、走行の安全に関わるさまざまな部品があります。
つまり冠水後に確認すべきなのは、「エンジンが動くか」だけではありません。
車全体が、安全に走れる状態なのかを確認する必要があります。
本当に怖いのは「見えないところ」のダメージ

冠水というと、車内に水が入ってシートやカーペットが濡れてしまう状態をイメージする方が多いかもしれません。しかし、実際に注意したいのは、外からは見えない部分です。
例えば、車両の下部や床下には電気配線やコネクターがあります。
そこに水や泥が入り込んでも、外から車を眺めただけでは分かりません。その場では普通に動いていたとしても、水分や汚れが残ることで、その後に腐食や接触不良などにつながる可能性があります。
見えない部分では、次のようなダメージが生じている可能性があります。
・エンジンやトランスミッションなどへの水の侵入
・オイルや各種フルードへの水分混入
・ブレーキへの影響
・配線やコネクターへの浸水
・センサーや電子制御装置への影響
「車内が乾いたから大丈夫」
「警告灯が点いていないから大丈夫」
「普通にエンジンがかかったから大丈夫」
このような自己判断は危険なため、避けることが大切です。
故障は「冠水したその日」に出るとは限らない

冠水直後に問題なく動いたとしても、そのまま安心することはできません。不具合がその場ですぐに現れるとは限らないからです。
例えば、泥水が電気系統のコネクターなどに入り込んだ場合、水そのものが乾いても、電気系統の配線内部に錆が生じて導通不良を起こしたり、泥や異物が内部に残ったりすることがあります。
すると、時間が経ってから腐食が進んだり、接触不良を起こしたりする可能性があります。
つまり、水が引いたことと、車が元の状態に戻ったことは同じではありません。
冠水直後は何事もなくても、後になって不具合が発生する可能性まで含めて考える必要があります。
特に注意が必要なケース

冠水した車の中でも、海水に浸かった場合や、EV・ハイブリッド車の場合は特に注意が必要です。それぞれ、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
海水に浸かった場合

同じ冠水でも、海水に浸かった場合はさらに注意が必要です。
海水に含まれる塩分は電気を通しやすいうえ、水が乾いた後にも車内や配線などに残ります。
その結果、電気配線などの腐食やショートが発生し、最悪の場合は車両火災につながる可能性もあります。
「もう乾いているから触っても大丈夫」と考えず、海水に浸かった可能性がある場合は、特に自己判断で車を動かさないことが重要です。
EVやハイブリッド車の場合

近年増えているEVやハイブリッド車では、ガソリン車とは異なる注意点があります。
EVやハイブリッド車には、走行用として高電圧のバッテリーや高電圧システムが搭載されています。そのため、「自分で状態を確認しようとしない」ことが重要です。
・オレンジ色の高電圧ケーブルやその周辺に触れない
・ボンネットや車体下部を無理に確認しない
・自分でバッテリー端子などを外そうとしない
・車を動かせるか試さない
・充電できるか試さない
・車両から異臭、煙、異音などがある場合は近づかない
・販売店やロードサービスなど専門家へ連絡する
特に、充電できるか試すことは発火の危険性があるため避けてください。
「EVだから水に触れたら必ず感電する」ということではありません。
冠水後の車両がどのような状態になっているのか、一般の方には判断できないことが、特に注意が必要な理由です。
冠水した車は自己判断で動かさないことが大切
愛車が水につかっているのを見ると、「動くかだけでも確認したい」と思うかもしれません。しかし、見た目には問題がなくても、電装系や床下などにダメージが生じている可能性があります。
ロイヤルオートサービスさんが挙げる大切なポイントをまとめると、次のとおりです。
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水が引いても絶対にエンジンはかけず、そのままロードサービスへ連絡する
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見えない電装系や床下のダメージ、時間差で起きる不具合に注意する
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海水に浸かった場合やハイブリッド車・EVは、感電や発火などのおそれもあるため、むやみに触ったり動かしたりしない
車は大切な移動手段であり、家族の命を乗せるものでもあります。
「少し濡れただけだから」「動くから大丈夫」と自己判断せず、まずはロードサービスやお近くの整備工場・販売店など、専門家に相談してくださいね。