義実家で…突然の離婚宣言
結婚前、妻は僕の「銀行員」という肩書に過度な期待を抱いていたようです。しかし、実際の生活水準が彼女の理想には届かなかったのか、常に僕の収入に不満を漏らし、知人の家庭と比べては文句を言う日々が続きました。
さらに、義両親も妻の意見に同調していて……義実家を訪れるたびに「相変わらずうだつがあがらない」「もっと稼ぎのいい人と結婚させればよかった」と僕を見下すような言葉を投げかけてきました。
それでも僕がじっと耐えていたのは、ひとえに娘から両親がそろった家庭をうばいたくなかったからです。
しかし、僕の我慢は思わぬ形で終わりました。ある日、義実家に呼び出された際、妻から突然「IT企業の社長と付き合っているから離婚してほしい」と告げられたのです。なんと妻は、幼い娘がすぐそばにいるにもかかわらず、堂々と不倫を告白。以前から妻の不自然な外出が増え、疑念はありましたが……まさか子どもの前でここまで非常識な振る舞いをするとは思っていませんでした。
義両親も、「娘にはもっとふさわしい人がいると思っていた」と妻の身勝手な行動を擁護する始末でした。さらに妻は、「子連れで再婚する気はないし、この子は無口で何を考えているかわからないから…育てられない」と言い放ち、あっさりと娘の親権を手放そうとしたのです。
義実家で娘がこぼした本音
娘の目の前での身勝手な発言に激しい憤りを覚えながらも、僕は自分が愛情を持って娘を育てる覚悟を決めました。
「妻と不倫相手には慰謝料を、そして妻には養育費をきちんと請求する」
そう告げた僕は、娘を引き取る意思がない妻の言葉を受け、離婚に向けた話し合いを進めることに。
するとそのとき、僕の隣でずっと押し黙っていた娘が、小さな声で口を開いたのです。
「パパ、離婚することになってよかったね」
予想外の言葉に驚く僕に、娘は「だって、みんなパパの悪口ばかりで、パパも悲しそうだったから…私も悲しかったよ」と続けました。
娘はもともと無口だったわけではなく、家庭内の険悪な空気を感じ取り、言いたいことを言えずにいたのかもしれません。娘のために結婚生活を続けることが正解だと思い込んでいた自分の考えが、間違っていたことに気が付きました。
僕は娘を強く抱きしめ、これまでつらい思いをさせてしまったことを何度も謝りました。
娘との新たな生活と、元妻のその後
その後、離婚に向けた手続きを進め、娘と2人で暮らすことになった僕は、小さな賃貸アパートに引っ越しました。豪華な食事は作れませんが、手作りのお弁当を喜んでくれる娘の笑顔や、以前よりも明るくおしゃべりになった姿を見るたび、僕は娘と穏やかに暮らせることのありがたさを感じています。
一方、元妻は不倫相手との関係もうまくいかなかったよう。共通の知人から、相手の男性は社長でもなんでもなく、借金をして見栄を張っていただけだったことを聞きました。その後、元妻は彼と別れ、実家に戻ったそうです。
しばらくして、元妻から僕に連絡がありました。元妻は、「騙されていただけだから! やり直そうよ」と言ってきましたが、もちろん僕にそんな気はありませんでした。僕は「娘と一緒に前に進んでいるから。復縁するつもりはない」とキッパリと告げ、やり直すことを拒絶しました。
現在、僕は娘と2人で穏やかな日々を送っています。「子どものために」と結婚生活を続けていましたが、子どもは大人が思っている以上に、家庭の空気や親の表情を感じ取っていたのかもしれません。僕の背中を押してくれた娘の笑顔を守るため、これからも誠実に生きていきたいと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!