妹「お姉ちゃんのせいだから!」
妹が、同棲している彼氏と婚約したと聞いたときは、私もうれしく思いました。
そして、妹が婚約者を連れて実家へ結婚のあいさつに来ることに。私も夫と一緒に顔を出し、家族で2人を迎えました。顔合わせは終始和やかな雰囲気で、妹も幸せそうな様子。私たち夫婦の結婚生活について尋ねられる場面もあり、結婚を決めた理由や普段の暮らしについて話しました。
ところが、その翌日のことです。妹から突然、電話がかかってきました。
「お姉ちゃんの容姿が原因で婚約破棄された!」
あまりにも突然の言葉に、私は耳を疑いました。妹によると、顔合わせのあと、婚約者から「お姉さんを見て、結婚を考え直した」と言われたそうです。妹は、私の容姿を見て彼が結婚する気をなくしたと思ったとのこと。
「せっかく条件のいい彼と結婚できると思ったのに! お姉ちゃんのせいだからね!」
自分でも外見は褒められるものではないとわかっています。しかし、それだけが婚約破棄の理由になるものだろうか……。困惑と共に疑問も浮かんできました。「彼が、私の容姿のことを言ったの?」と改めて確認してみても、妹は聞く耳を持ちませんでした。
婚約破棄の真相
それから数日後、妹の婚約者から連絡がありました。顔合わせの際に連絡先を交換していたため、私に事情を説明したいと思ったそうです。彼は、妹との婚約を解消することになったと話したうえで、私に謝ってきました。
「お姉さんを見て結婚を考え直したとは言いましたが、容姿のことではありません。誤解を招く言い方をしてしまい、申し訳ありません」
詳しく話を聞くと、妹は婚約が決まってから、彼に相談することなく仕事を辞めてしまったそうです。
さらに、結婚後の生活について話し合っても、「あなたの収入があれば、私は働かなくていいでしょ」と言うばかり。彼が将来の家計について相談しようとしても、なかなか話し合いにならなかったとのこと。そんな中、顔合わせで私たち夫婦の話を聞き、彼は改めて妹との結婚について考えたそうでした。
あの日、私は夫との結婚を決めた理由について、「一緒にいて安心できることや、何かあったときに話し合えることが大きかった」と話していました。彼はその言葉を聞き、自分も結婚相手とは互いに支え合い、話し合える関係でいたいと感じたとのこと。
その後、妹と改めて話し合ったものの、結婚生活に対する考え方の違いは埋まらず、婚約を解消することになったそうです。
婚約破棄の真相をぶつけると、妹は…
私は彼から聞いた話を両親にも伝えました。両親も妹の婚約破棄を心配していたため、事情を知って驚いていました。
その後、妹から再び連絡があり、「お姉ちゃんのせいで結婚できなくなったんだから、責任を取ってよ!」とひと言。
でも、婚約者だった彼の言葉を聞き、私だけが責められるのは納得できませんでした。
「彼から事情は聞いたよ。私の容姿が理由じゃなくて、結婚に対する考え方が合わなかったんでしょう?」
そう伝えると、妹はしばらく黙り込んでしまいました。そして、彼から仕事を辞めたことや今後の生活について何度も話し合いを求められていたことを認めたのです。
「でも、結婚するんだから、彼に頼ってもいいと思ったんだもん……」
妹にも妹なりの考えがあったのでしょう。ただ、結婚後の生活は2人で決めていくもの。相手の気持ちを聞かず、自分の希望ばかりを押し通そうとすれば、すれ違いが生まれてしまうのも無理はありません。
私がそう伝えると、妹は「お姉ちゃんのせいにしてごめん」と謝ってくれました。
妹が実家に戻ってきて…
その後、妹は婚約者との同棲を解消し、実家に戻ることになりました。仕事も辞めていたため、しばらくは両親のもとで生活しながら、再就職に向けて動いているようです。今回の出来事について、妹も少しずつ自分の言動を振り返って反省しているとのこと。
突然、婚約破棄の原因を押し付けられたときは本当に驚きましたが、妹が事情を理解し、謝ってくれたことで、私もひとまずほっとしています。
これから妹がどんな人と出会うかはわかりません。ただ、次に結婚を考える相手ができたときには、お互いの気持ちを大切にしながら、納得できる関係を築いていってほしいと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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