それでもハルキさんは、カナエさんの誕生日に家族旅行をプレゼント。しかし、旅先でもカナエさんは撮影ばかりで、家族の時間を持てないまま帰路につくことになりました。
以前からSNSにのめり込む妻に違和感を抱いていたハルキさん。せっかくの家族旅行でさえ撮影や投稿のネタ探しを優先する姿に虚しさを募らせます。
そんなある日、ハルキさんは職場の後輩から、カナエさんのSNSアカウントを見せられます。そこに投稿されていたのは、旅行中、知らずに撮影された、ハルキさんのバースデーサプライズ動画でした。
ハルキさんが写った動画は投稿しないと約束していたはず……。強い恐怖と怒りを覚え、帰宅後にカナエさんを問い詰めます。しかし、カナエさんは「後ろ姿くらいで自意識過剰」と開き直り、泣いて動画の削除を拒否!
「SNSを始めてから変になっている」と嘆くハルキさんに対し、「家族で配信する人が羨ましい」と主張するカナエさん。二人の溝は深まり、激しい口論へと発展していくのでした。
撮られることが日常になった息子


















二人の溝は埋まらないまま、家庭内には不穏な空気が漂います。そんななか、息子のリクくんはカナエさんの顔色を伺いながら過ごすようになり、次第にカメラを向けられる日常が当たり前になっていきました。
流行りの物や欲しい物と引き換えにカナエさんの指示に従い、カメラの前でウケのいい言動を演じるリクくん。カナエさんは家族の大切な行事やリクくんの涙、プライベートのすべてを、容赦なくネットに投稿し続けるのでした。
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一見、楽しんで協力しているように見えるリクくんですが、実は親の顔色を伺い、期待に応えようと必死に本当の気持ちを押し殺しているのかもしれません。その事実に、カナエさんは気付いているのでしょうか。
自分の家や保護者と過ごす時間は、本来、誰の目も気にせず心を許せる場所であるはずです。子どものありのままの感情や意思を受け止め、心から安心して過ごせる環境を整えていきたいものですね。
ねこじま いもみ
